Abbie FyreによるPixabayからの画像
JAXA(宇宙航空研究開発機構)と三菱重工業は、3月7日午前10時37分ごろ、日本の新型主力機であるH3ロケット1号機を、種子島宇宙センター(鹿児島県)より発射した。
しかし離陸後、2段目のエンジンが点火せず、約14分後に信号を出し機体を破壊、結果、地球観測衛星だいち3号の打ち上げは失敗した。1号機は、衛星ごとフィリピンの東方沖に落下したとみられる。
JAXAは記者会見で、1号機の発射トラブルが連続したことについて、
「見直すべきことがあったと言わざるを得ない」
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とした。
山川宏理事長は謝罪しうえで、
「原因を究明し、早期に信頼を回復していくことが最優先の課題。それに専念いてきたい」
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と語る。開発担当の岡田匡史プリジェクトマネージャーは、
「対策をどうするかも含めると時間は読めない」
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とし、失敗の原因究明から対策までの期間の見通しは立たないとした。
今回の発射は、2月17日に機器の誤作動で中断した発射のやり直しだった。しかし、昨年の10月にも、小型固体燃料ロケットにイプシロン6号機が指令破壊され、失敗したばかり。日本の宇宙戦略の見直しは避けられない。
再挑戦急ぎ 最悪の結果 「迅速だ」との見方も
2月の発射中断から2週間あまりでの再挑戦となった日本初の新型主力機H3ロケット1号機は、しかし機体の指令破壊という最悪の結果に。