Alfred DerksによるPixabayからの画像
TOHOシネマズは2026年春、会員サービス「シネマイレージ」をリニューアルし、「6回鑑賞で1回無料」から、利用金額に応じたポイント制度に移行する。映画鑑賞に限らず、館内の飲食やグッズ、演劇・ECサイトでの支出も対象となる。新制度により還元の実感が得にくいとの声もあるが、TOHOはポイントの使い道を多様化し、顧客満足度とリピーターの増加を狙う。
- TOHOシネマズは2026年春、会員サービスを「鑑賞回数ベース」から「利用金額ベースのポイント制」へ移行。
- 背景には、飲食・グッズ・ECなど映画館の利用スタイルの多様化がある。
- 還元の実感が薄れる懸念に対し、特典の多様化で顧客満足とリピーター獲得を狙う。
TOHOシネマズは2026年春、会員サービス「シネマイレージ」をリニューアルする。これまでの「6回鑑賞で1回無料」というシンプルな還元方式から、利用金額に応じてポイントが付与される制度へと移行する。
背景には、映画館の楽しみ方の多様化がある。従来の制度は映画鑑賞に特化していたが、近年は館内での飲食やグッズ購入、さらには演劇やECサイトの利用も広がっており、顧客体験が複合的になっている。
この変化に対応するため、新制度では映画鑑賞以外の支出にもポイントが付く仕組みが導入される。一方で、映画鑑賞のみを目的とする利用者にとっては、従来よりも還元の実感が得にくくなる可能性もある1。
TOHOシネマズはこうした課題に対し、ポイントの使い道を拡充。無料鑑賞に加え、座席アップグレードや物販への利用など、特典を多様化することで、顧客満足度の向上とリピーター獲得を目指すとしている。
TOHOシネマズの会員サービスリニューアルは、顧客の多様な利用スタイルに応え、映画館の価値を高める戦略的な取り組みであるが、今後、他の映画館チェーンにも同様の動きが波及していく可能性が高い。
2026年春からの、会員サービス「シネマイレージ」リニューアルの概要
- 現行の「6回映画鑑賞で1回無料」方式が終了し、今後は映画鑑賞や劇場内の飲食・グッズ購入、TOHOグループのオンラインショップなどでの利用金額に応じてポイントが貯まる仕組みになる
- 貯めたポイントは、無料鑑賞だけでなく、劇場での座席アップグレードやポイントでの支払いなど、さまざまな特典に交換できるようになる予定。
- これまでの鑑賞スタンプ(6回で1回無料)は、リニューアル直前まで利用・付与が可能で、保有スタンプは新制度のポイントに換算されて引き継がれる。引き継がれたポイントには新たに2年間の有効期限が設定される。
- 映画の上映時間に応じて貯まる「マイル」サービスは2025年10月で付与終了、2026年2月末で利用終了となり、新制度には引き継がれない。
- 会員証はカード型からデジタル会員証へ移行し、現行カードは利用できなくなるが返却は不要。
- 年会費は500円に統一され、現行の入会金・更新費(カード型の場合)が一本化される。
- スタンプラリー、シネマイレージデイ、シネマイレージレポート、インターネットチケット早期購入などの既存サービスは新制度でも継続される。
- 新制度の詳細や特典内容は2025年冬ごろに公式サイト等で発表予定。
Amazon(PR)→
Amazon.co.jp