【有料記事】2028年ロス五輪、追加種目決定 金権体質、再び 「ぼったくり男爵」、インドにすり寄り 任期延長も視野に

アジア
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OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像

 IOC(国際オリンピック委員会)は16日、インドのムンバイで総会を開き、2028年に米ロサンゼルス五輪の追加競技として、大会組織委員会から提案されていた、野球・ソフトボール、フラッグフットボール、クリケット、ラクロス、スカッシュの5競技を一括承認した。

 2021年東京大会で日本がともに金メダルを獲得した野球とソフトボールは、2大会ぶりに復帰したものの、しかし人口規模で中国を抜き世界第一位となったインド市場を狙い、クリケットを強く推したことで、IOCの”金権体質”が再び、露わとなった。

 IOCのトーマス・バッハ会長は、世界野球ソフトボール連盟(WBSC)のフラッカ会長が、メジャーリーグのトップ選手の参加にも合意しているとした1

 クリケットはインドなど英連邦諸国で人気を博し、五輪では128年ぶりの実施。北米発祥のラクロスは、120年ぶりの復帰となる2

 アメリカで熱狂的な人気を誇るアメリカンフットボールから接触プレーをなくしたフラッグフットボール、そしてスカッシュは五輪では初めての実施。

 なお、これら新しく追加される団体競技は、いずれも男女各6チームでの実施が予定されている。

 一方、IOCによると、これら追加競技を実施すると、夏季五輪の上限となる選手1万5000人の総枠を超えるという。追加競技は、742人の枠があり、そのため既存の競技の選手数の削減に踏み切り、人数の調整を行うという3

 他方、追加候補に残っていたブレイキン(ブレイクダンス)や空手などは、組織委員会の提案から漏れた。

 また、馬術を除外して障害物レースを採用することとなった近代五種と重量挙げはともに「保留」扱いとなっていたが、これまで通り実施することが決定。

 IOCが承認した統括団体が存在しないボクシングも引き続き、「保留」扱いとなるが、選手保護の観点から、実施される見通し4

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追加種目

フラッグフットボール


 アメリカンフットボールが起源。タックルをする代わりに、腰につけたフラッグを取る。1チーム5人で対戦。

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