【ブックレビュー】「地面師 他人の土地を売り飛ばす闇の詐欺集団」 (講談社文庫、2022年、森功)

コンテンツレビュー
スポンサーリンク

romippeによるPixabayからの画像

 「地面師」と呼ばれる詐欺師たちが、他人の土地を勝手に売却し、数十億円を騙し取る――そんな現実が、令和のこの時代にも存在している。だが、この手口自体よりも問題なのは、それを可能にしてしまう日本の制度そのものの脆弱さだ。

 日本の不動産取引は、いまだに紙の権利証や実印、印鑑証明といった「形式的な証明」に強く依存している。印鑑さえ手に入れば、たとえ本人でなくても土地を売却できてしまう余地がある。 しかも、登記所や司法書士、金融機関においても、なりすましを確実に防ぐ仕組みが整っていない。

Amazon(PR)→

https://amzn.to/3GPcbOO
Translate »
PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました