【ブックレビュー】「日本の地方議会-都市のジレンマ、消滅危機の町村 」中公新書、2019年、辻陽

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Tobias HeineによるPixabayからの画像

 日本の地方議会は、都市部と過疎地域の間で、異なる課題があるという。 都市部では、首長と対立すれば「抵抗勢力」と批判され、支持すれば「追認機関」と見なされるジレンマが存在。

 一方、過疎地では議員のなり手不足が深刻で、議会の存続自体が危ぶまれている。 また地方議員の職務が「名誉職」と「専門職」の中間に位置づけられ、報酬や職務内容が曖昧であることが指摘。

 この本を読むと、昨今の兵庫県政のような前時代的政治的コミュニケーションが起きる構造はさけられなかったことがよく分かる。

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日本の地方議会-都市のジレンマ、消滅危機の町村 (中公新書 2558)
我々に最も身近な政治である地方議会と地方議員。だが、平成の大合併により議員数が半減した一方、政務活動費をめぐる不祥事は後を絶たない。都市部では、強い権限をもつ首長を支えれば単なる「追認機関」と批判され、首長と対立すれば「抵抗勢力」と見なされ...
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