Benjamin ZochollによるPixabayからの画像
ウクライナ情勢を分析したアメリカの機密文書を含む文書がSNS上に流出した。部隊の配置や装備が暴露され、実際にウクライナ軍が作戦の変更を余儀なくされたとの報道もあり、戦況への悪影響が懸念される。
また、韓国やイスラエルなどのアメリカの同盟国の通信を傍受していた疑いも発覚。さらに一部の文書は改ざんされていた。
NSC(米国家安全保障会議)のカービー戦略広報調整官は10日の記者会見で、ウクライナ情勢などに関するアメリカの機密を含むとみられる文書がSNSに流出したことについて、文書の真偽を確認は避けたうえで、
「深刻に受け止めている」
1
と懸念を表明。
さらに、
「公にさらされるべきものではない」
1
とした。
米メディアは、
「過去10年で最大規模の米軍の機密漏えい」
2
と報道。
ニューヨーク・タイムズ紙は、内部告発サイト「ウィキリークス」やCIA(米中央情報局)元職員のエドワード・スノーデン氏による機密の暴露など過去の情報流出と比べ、情報の鮮度や今後の作戦計画の一端が明かされた点で、打撃が大きいとする2。
関連記事→
漏えいした文書
流出米機密文書に主な内容(米メディアによる)