【ブックレビュー】『マックス・ウェーバー 近代と格闘した思想家』中公新書、2020年、野口雅弘

コンテンツレビュー
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Dylan LeaghによるPixabayからの画像

 ウェーバーの近代観は「技術進歩」や「制度整備」ではなく「意味喪失の過程」だ。宗教的世界観が後退し、すべてが説明・計算・管理される時代—これを彼は「脱魔術化」と呼んだ。 皮肉にもこの合理化は「意味の空白」をもたらす。

 官僚制は効率を極めつつ人間性を切り捨てられ、科学は説明力を高めつつ価値判断を放棄する。 それは現代日本社会の姿であり、表面上は整然とした官僚制と技術立国でありながら、日本社会は非合理な因習、空気の支配、根拠なき同調圧力に満ちている。

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