東大生は、こうやって本を読んでいる」——そんな謳い文句で話題になった本書は、著者自身の東大合格体験をベースに、「本の読み方」をマニュアル化した一冊である。
だが、読書とは本来、自分がいま生きている世界や社会構造を問い直すきっかけであり、「何が書かれているか」よりも「なぜ、こう書かれているのか」を問い続ける営みだ。
しかし本書では、あくまで「書かれていることを的確に読み取る」ための方法論にとどまっており、読書の本質的な問いには答えていない。
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