【ブックレビュー】「傲慢と善良」(朝日文庫) 2022年、辻村深月

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MasterTuxによるPixabayからの画像

 いまの日本社会は、戦後から八〇年を経たにもかかわらず、いまだ「パッケージ化された生き方」が強く支配している。結婚、仕事、家族といった人生の節目は、自由な選択であるはずなのに、そこには既定路線のような、見えない型が存在し、その型に沿うことが正しいとされる。

 一応は、選択肢があるようにみえて、あらかじめチャンネルはあるのだが(リモコン)、そのチャンネルは消したり、アップデートしたできる、スマートな社会には、いまだ生きることができないのだ。

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傲慢と善良 (朝日文庫)
婚約者・坂庭真実が姿を消した。その居場所を探すため、西澤架は、彼女の「過去」と向き合うことになる。「恋愛だけでなく生きていくうえでのあらゆる悩みに答えてくれる物語」と読者から圧倒的な支持を得た作品が遂に文庫化。《解説・朝井リョウ》
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