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米国において人工妊娠中絶を選ぶ権利を保障されていることが根拠となっている連邦最高裁の判例について、現在の最高裁内部で書かれた多数意見の草案が外部にリーク。
連邦最高裁の判事(定数9名)は、大統領が指名し、上院議会で承認される。 共和党のトランプ前大統領は、「中絶に反対する(保守派の)人物を最高裁判事に任命する」という選挙公約を掲げて当選。 BBCによると、一人の大統領が最高裁判事を3人も選ぶのは異例という。
ロシアによるウクライナ侵攻を受け、バイデン大統領は、表向きには経済制裁や軍事援助などを通して、ロシアに厳しい態度を示してはいる。 しかし、バイデンの周囲を「ネオコン」が囲っている。
ネオコンは、新自由主義ともいい、民主主義を人類の普遍の価値と捉え、その理想の実現のためには武力介入を辞さない思想をもち、いわば、「米国型の民主主義の輸出」を自分たちの使命であると考える。
そのネオコンが現在、バイデン政権において要職を握り、ウクライナ紛争を主導している。
前回までの記事→
バイデンは日本に来ている場合か? 荒れ狂うアメリカから一時退避 もはや”政治内戦” ~1~ 不発に終わったクアッドとIPEF プーチンフレーション?
相次ぐ銃乱射事件
米国では、コロナ渦以降、銃乱射事件が相次いでいる。新型コロナウイルスによる社会不安も、それを後押ししている状況だ。銃による死者は、0歳から19歳の子どもの死因の第1位であり、交通事故死や癌による死者よりも多い。
銃乱射事件の背後にあるのが、「グレート・リプレースメント」(置き換え理論)というある種の陰謀論だ。政治的なアジェンダを達成するため、白人でない人種の人が、白人の有権者たちを「置き換えている」というもの。
全米移民フォーラムは、この理論はしばしば、反移民団体や白人至上主義により喧伝されていると説明。移民や非白人層が選挙投票をすることにより、最終的に「白人票がかき消され」、とくに有色人種などの流入が、「白人の絶滅につながる」と主張する。