Steve BuissinneによるPixabayからの画像
閉幕したWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)は想定以上の盛り上がりを見せたといってよいだろう。その最大の要因は、”漫画を超える”ような劇的なプレーの連続であったことは間違いない。
準決勝の日本-メキシコ戦では日本がサヨナラ勝ちを収め、決勝戦では最後のアウトがメジャーリーグを代表する大谷とトラウト(共にロサンゼルス・エンゼルスに所属)の対決で決まった。
さらに今回はインターネット動画配信の普及に伴う世界的な試合放映がなされた。大会は、63社が13の言語で試合を放映し、実に世界の163の国と地域で視聴されたという1。
試合はテレビやストリーミングで配信。日本では、日本対アメリカの決勝戦が水曜日の午前8時に始まったにもかかわらず、世帯視聴率42.4%を記録。
アメリカでは、大谷が米国代表のマイク・トラウトを三振に仕留めて優勝を決めた瞬間を650万6000人が視聴した2。
あるいは、日米以外でも、前回大会と比較して、以下の国・地域では視聴者数が大幅に伸びた3。
1. 台湾(151%増)
2. メキシコ(103%増)
3. カナダ(44%増)
4. 韓国(36%増)
5. プエルトリコ(11%増)
日本のプロ野球とメジャーリーグとの比較 「人気で勝ち、ビジネスで負けた」
しかしながら、このWBCにおける日本代表の活躍が、たとえば日本における”野球離れ”の抑止に繋がるかというと、首をひねらざるを得ない。