要約
フジ・メディア・ホールディングスの2025年3月期第3四半期決算は、アニメ開発事業の好調やデジタル、MD事業の収益増により増収増益を達成した。売上高は前年同期比0.8%増、営業利益は15.1%増を記録し、出資作品の配信権販売や海外展開が業績を押し上げた。また、地上波テレビ広告収入と「TVer」での広告収益も伸び、デジタル領域での拡大が顕著に。一方、都市開発・観光事業では神戸須磨シーワールドとインターゲートホテルシリーズが好調で、事業全体の成長に寄与した。
記事のポイント
・フジHDは2025年3月期第3四半期にアニメ開発事業などの好調により増収増益を達成し、売上高0.8%増、営業利益15.1%増を記録した。
・アニメ出資作品の配信権販売やデジタル・MD事業が収益向上に寄与し、地上波広告収入や「TVer」広告も成長した。
・都市開発・観光事業では神戸須磨シーワールドやインターゲートホテルが好調で、事業全体の成長に貢献した。
フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)の2025年3月期第3四半期(4-12月期)決算は、アニメ開発事業などの好調により増収増益を達成した。しかし、この発表は、同社が直面している不祥事問題の影響を受けた厳しい状況下で行われた。
第3四半期の売上高は前年同期比0.8%増の4132億8800万円、営業利益は15.1%増の271億7000万円を記録。増益の主因は、アニメ開発事業の好調によるもので、特に「うる星やつら」など出資作品の配信権販売や海外展開が収益を押し上げた。デジタル事業やマーチャンダイジング(MD)事業も収益性の向上に寄与し、コンテンツ戦略の成功を示している。
地上波テレビ広告収入はネット、ローカル、スポットのすべてで前期を上回り、従来型メディアの強さを示した。また、番組配信プラットフォーム「TVer」での広告収入も成長し、デジタル領域での拡大が顕著である。
さらに、都市開発・観光事業も好調で、2024年6月に開業した神戸須磨シーワールドが業績に大きく貢献し、インターゲートホテルシリーズも高い稼働率を維持している。これらの事業部門の成長が、同社の事業ポートフォリオ全体の底上げに繋がっている。

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