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要約
2025年3月からファミリーマートとローソンの一部店舗で雑誌販売が終了することが決定し、出版業界や小売業界に影響を与えると見られている。背景には、紙媒体離れや物流コストの増加がある。かつてコンビニでの雑誌販売はアダルト本が重要な役割を果たしていたが、2019年以降その販売が中止され、出版業界に打撃を与えた。一方で、脳トレや認知症予防関連の書籍が新たな需要として注目されるが、その効果には議論の余地がある。雑誌販売終了は、コンビニの役割が情報提供から多様なサービス提供へと変化する兆しを示している。
記事のポイント
・2025年3月からファミリーマートとローソンの計1万店舗で雑誌販売が終了し、出版業界と小売業界に影響を与えると予想されている。
・インターネット普及、2024年問題、燃料費高騰が背景にあり、かつてアダルト本が雑誌販売を支えていたが、2019年以降その販売が中止された。
・アダルト雑誌販売終了後は脳トレや認知症予防本が注目されるが、その効果にも疑問が。
コンビニエンスストア業界では、雑誌販売の終焉が近づいている。2025年3月からファミリーマートとローソンの計1万店舗で雑誌販売が終了することが決定した1。この動きは、出版業界と小売業界に大きな影響を与えると見られている。
背景には、インターネットの普及による紙媒体離れ、トラック運転手の残業規制強化(2024年問題)、燃料費の高騰などの要因がある2。
かつてコンビニにおける雑誌販売は、アダルト本が重要な役割を果たしていた。1980年代にはアダルト本市場が急成長し、一部の雑誌は100万部近い売り上げを記録3。広範な品揃えと利便性により、コンビニでの雑誌販売は一時的に大きな成功を収めていた。
しかし、2019年以降、女性や子供を含むすべての顧客が利用しやすい環境づくりや、訪日外国人客への配慮を理由に、大手コンビニチェーンはアダルト本の販売を中止4。この決定は、出版業界に打撃を与える一方で、新たな市場の需要を生み出す契機ともなった。
特に、脳トレを目的としたパズル本や認知症予防に関する書籍が注目を集めている。しかし、これらの効果については科学的に裏付けられたものばかりではないとの指摘もある。
結論として、雑誌販売の終焉は、コンビニの役割が情報提供からより多様なサービス提供へと変化する兆しを示している。

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- 一部店舗で雑誌の販売終了 ローソン3月以降に ファミマも|テレ東BIZ(テレビ東京ビジネスオンデマンド). (2025). Retrieved 8 February 2025, from https://txbiz.tv-tokyo.co.jp/wbs/news/post_311491
- 3月からファミマとローソン計1万店で雑誌販売終了 書店ない地域で〝難民〟発生か. (2025). Retrieved 8 February 2025, from https://nileport.com/topic/p383813/
- 今日、全国のコンビニからエロ本が消える…撤去される“成人向け雑誌”はこれからどうなる? 『日本エロ本全史』著者・安田理央×93年生まれのエロ本ライター・姫乃たまが緊急対談! – BLOGOS編集部. (2025). Retrieved 8 February 2025, from https://news.livedoor.com/article/detail/22257000/
- 日本のコンビニ、成人向け雑誌の販売中止へ. (2025). Retrieved 8 February 2025, from https://www.bbc.com/japanese/46968827