【ブックレビュー】「コンビニ人間」(文春文庫)村田 沙耶香 、2018年

コンテンツレビュー
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Vilius KukanauskasによるPixabayからの画像

 「規則とマニュアルに支配された空間」は、それはまさにガラパゴス国家日本。しかし所詮はそれは日本のローカル・ルール。世界では通用しない。 一見すると風変わりな個人の物語だが、その背景には「便利すぎる日本社会」がある。

 かつては、先生の言うことを聞き、せいぜい4択のテストを解き、8チャンネルぐらいののテレビを眺めるだけで「大人」になれた。こうして育った世代は、社会の多様化やインターネットによる無限の選択肢に直面すると、途端に立ちすくんでしまうのだ。

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「普通」とは何か?現代の実存を軽やかに問う第155回芥川賞受賞作36歳未婚、彼氏なし。コンビニのバイト歴18年目の古倉恵子。日々コンビニ食を食べ、夢の中でもレジを打ち、「店員」でいるときのみ世界の歯車になれる――。「いらっしゃいませー!!」...
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