WOKANDAPIXによるPixabayからの画像
『人新世の資本論』で広く知られるようになった彼の思想は、やや陰謀論かかった思想を修正し、特に若い読者に問いかける。
マルクスの「資本論」を単なる古典的な経済理論としてではなく、気候変動や環境問題を中心に据えた現代的課題として展開している点だ。斎藤氏は、経済成長至上主義が環境破壊を加速させる現状を批判し、「脱成長コミュニズム」という概念を提起。
特に、読者に対して丁寧に基本的な概念を解説している点が評価されるべき。
Amazon(PR)→

ゼロからの『資本論』 (NHK出版新書 690)
コミュニズムが不可能だなんて誰が言った?『資本論』は誰もがその存在を知りながら、難解・長大なためにほとんど誰もが読み通せない。この状況を打破するのが斎藤幸平――新しい『資本論』解釈で世界を驚かせ、『人新世の「資本論」』で日本の読者を得た――...