今回のデモは、長年続く経済停滞と物価高騰への不満を発端に、地方都市を含む全国約250カ所へ拡大し、そのような中、少なくとも35人が死亡、1200人以上が拘束されたとされる。生活苦への抗議に加え、宗教指導者と革命防衛隊が支配する硬直的な政治体制への不信や治安部隊の弾圧への怒りが重なり、スローガンは体制打倒を示唆する政治色を強めている。抗議は単なる経済デモから、体制の正統性を問う政治危機へと質的に変化したといえる。
そこで注目されるのが、ハメネイ師の健康不安説や国外退避計画報道である1。真偽には慎重な検証が必要だが、「最高指導者が逃走を準備しているかもしれない」という観測自体が、体制の安定性に対する信認低下を象徴している。
一方、トランプ大統領の強硬な発言は、抗議デモ側の士気を高める一方で、政権に「外国勢力の介入」を口実とした弾圧を正当化する危険もはらんでいる。
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1一方、英紙などは、健康不安が指摘される最高指導者ハメネイ師が、情勢悪化を想定してモスクワへの国外退避計画を準備している可能性を伝え、抗議の拡大と米国の圧力が重なる中で、イラン体制はここ数年で最も弱体化しているとの見方が広がっている。 2今回のデモは、長年続く経済停滞と物価高騰への不満を発端に、地方都市を含む全国約250カ所へ拡大し、そのような中、少なくとも35人が死亡、1200人以上が拘束されたとされる。
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