やながわ有明海水族館の亀井裕介名誉館長は、アサリやアカガイ、タイラギなどの貝類が依然として不漁である点を挙げ、干潟の「量」が増えても「質」が低下している可能性に警鐘を鳴らす1。
京都大学の田中克名誉教授も、移動能力の高いムツゴロウと、移動が困難な貝類とでは環境変化への耐性が異なると指摘する2。環境の変化は生物種ごとに異なる影響を及ぼしており、単一種の回復をもって生態系全体の健全性を判断することはできないという。
ムツゴロウの指定解除は、有明海の一部で起きた変化を示す重要な兆候ではあるが、それをもって生態系の回復と結論付けるのは早計だ。干潟の面積だけでなく、生息環境の質や複数種の動向を含めた総合的な評価に基づく、科学的で持続的な保全政策が求められている。
Amazon(PR)→
絶滅危惧種はそこにいる 身近な生物保全の最前線 (角川新書) | 久保田 潤一 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで久保田 潤一の絶滅危惧種はそこにいる 身近な生物保全の最前線 (角川新書)。アマゾンならポイント還元本が多数。久保田 潤一作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また絶滅危惧種はそこにいる 身近な生物保全の最前線 (角川...
1一方で、この地域的な回復が海域全体の環境改善を意味するわけではない。 2やながわ有明海水族館の亀井裕介名誉館長は、アサリやアカガイ、タイラギなどの貝類が依然として不漁である点を挙げ、干潟の「量」が増えても「質」が低下している可能性に警鐘を鳴らす。
マウスオーバーか長押しで説明を表示。
