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要約
佐賀・福岡で結婚式場を運営する株式会社アルカディアが、2025年2月25日に事業停止を発表し、破産申請を準備中。これにより、予定されていた挙式・披露宴が実施不能となり、多くのカップルに影響を与えている。
同社は1973年創業で「邸宅ウエディング」を展開してきたが、負債総額は40億円超に。背景には、①少子化・競争激化による婚姻数減少、②コロナ禍による業績悪化(2024年8月期の収入は21.4億円、債務超過6億円)、③元社長らの助成金不正受給での逮捕がある。
記事のポイント
・株式会社アルカディアが2月25日に事業停止を発表し、破産申請を準備中。負債総額は40億円超で、多くのカップルに影響を与えている。
・少子化・晩婚化、競争激化、コロナ禍による業績悪化が破綻の要因。2024年の年間収入は約21.4億円、債務超過は約6億円。
・2025年2月に元社長らが雇用調整助成金の不正受給で逮捕され、経営の先行きがさらに不透明に。婚礼業界全体も市場縮小が続いている。
佐賀県と福岡県で結婚式場を運営する株式会社アルカディアは、2月25日に事業停止を発表し、破産申請を準備中である。この決定により、予定されていた挙式や披露宴が実施できなくなり、多くのカップルに影響を与えている1。
アルカディアは1973年創業で、「邸宅ウエディング」をコンセプトに展開してきたが、経営悪化により負債総額が40億円を超える見込みとなった2。
経営破綻の背景には複数の要因がある。
・市場環境の変化:少子化や晩婚化による婚姻数の減少、競争激化が業績に影響を及ぼした。
・コロナ禍の打撃:2013年8月期には年間収入約35億8800万円を計上していたが、2020年の新型コロナウイルス感染拡大により大幅に減少。その後も回復せず、2024年8月期の年間収入は約21億4000万円に縮小。
・財務悪化:2024年8月期には最終損失約5億2000万円、債務超過約6億円に陥った。
さらに、2025年2月には元社長らが雇用調整助成金の不正受給で逮捕され、経営の先行きがさらに不透明となった。
日本の婚礼ビジネスは、市場縮小の傾向が続いている。2021年の婚姻組数は約50万組と、2019年の約60万組から減少(厚生労働省統計)。この状況は今後も継続するとみられ、業界全体の経営環境が厳しさを増している3。
- 会社名: 株式会社アルカディア
- 設立: 1989年3月(ただし、元々は1973年にホテル事業として始まり、2002年に結婚式場に転換)
- 本社所在地: 福岡県久留米市
- 事業内容: 結婚式場の運営(「ロイヤルパークアルカディア」など)
- 負債総額: 約40億円(2024年8月末時点)
- 事業停止: 2025年2月25日に事業停止し、破産申請の準備に入った
- 原因: 業績不振、新型コロナウイルス対策の助成金不正受給疑いで元社長ら逮捕
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- アルカディアが事業停止 佐賀、福岡に結婚式場 負債40億円超か 挙式や披露宴など実施できず. (2025). Retrieved 26 February 2025, from https://www.saga-s.co.jp/articles/-/1415373
- 福岡・佐賀のニュース. (2025). Retrieved 26 February 2025, from https://kbc.co.jp/news/article.php?id=14725489&ymd=2025-02-26
- MARKET TRENDウェディング|市場動向. (2025). Retrieved 26 February 2025, from https://www.tgn.co.jp/ir/management/trend/