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”日本のタブー”を構成するものが、統一教会に続き、また暴かれようとしている。
東京五輪・パラリンピックのスポンサー選定などに関し、紳士服大手AOKIホールディングス(HD)側から合計5100万円を受け取ったとして、東京地検特捜部は17日、受託収賄の疑いで、大会組織委員会の元理事であった高橋治之容疑者を。
さらに賄賂の容疑でAOKI(HD)の前会長の青木拡憲容疑者(83)ら3人を逮捕した。
特捜部がほかに賄賂の容疑で逮捕したのは、拡憲容疑者の弟で、AOKIHDの前副会長で青木宝久容疑者(76)と、子会社のAOKIの前社長でAOKIHDの専務執行役員である上田雄久容疑者(40)1。
ただ、特捜部は4人に認否を明らかにしていない。
高橋容疑者は、広告代理店・電通の元専務であり、東京大会のスポンサーの選定は、事実上、電通からの出向者が多数在籍する組織委員会のマーケティング局が担っていた1。
特捜部は、AOKI側の意向を受け、マーケティング側に働きかけた疑いがあるとみている。
公務員が職務に関し賄賂を受け取ったり、要求したりすると「収賄罪」に問われる。さらに、一定の職務行為を依頼する「請託」を収賄側から受けた場合、受託収賄罪か成立する1。
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高橋容疑者がいなければ、東京五輪も2002年サッカーW杯も、Jリーグも存在しなかった
逮捕された高橋容疑者は、日本市場において、「スポーツマーケティング」というものを本格的に確立した人物。
その分野の教科書やビジネス書でも当たり前といってよいほど、記載されている。この人物がいなければ、東京五輪・パラリンピックどころか、2002年サッカーW杯も、そしてJリーグも存在しなかっただろう。