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安倍晋三元首相が銃撃され死亡した事件を機に、あらためて自民党と旧統一教会(世界平和統一家庭連合)との関係がクローズアップされてきた。
自民党は、
党として組織的な関係がないことは確認している。
茂木敏充幹事長、時事ドットコムニュース、1
とはいうものの、その関係は、歴史的、学術的、対外的にも明らかだ。
旧統一教会は1968年、”反共産主義”を掲げる政治団体「国際勝共連合」を創設。当時から、安倍元首相の祖父である岸信介元首相ら、自民党右派との結びつきが強かった。
そのため、憲法改正や同性婚への反対など、自民党右派の政治的な思想は、「国際勝共連合」の政治的理念とぴたりと一致する。
しかしながら、メディアの報道では、「誰が」、「どのような目的」のために自民党と統一教会とを結びつけたのかという視点が、欠落。
この一連の問題の主人公は、”都市伝説”さながらに、3人の人物と一つの組織、岸信介と児玉誉士夫、笹川良一、そしてCIAだ。彼らこそが、統一教会を潤滑油に、日本の戦後政治を形作った。
よく、太平洋戦争を指して、日本の「戦争責任」が取り沙汰される。しかし実際は、日本の「戦後責任」の方がより重いのだ。
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岸信介 昭和の妖怪
岸信介は第56代・57代の内閣総理大臣。実弟は、佐藤栄作、長女の洋子は安倍晋太郎の妻。洋子の次男は、安倍晋三、三男は岸田内閣の防衛大臣である岸信夫。
その岸信介は、「昭和の妖怪」として名を馳せた。
戦時中は、満州でアヘンの密売により莫大な利益を上げた2。戦後、釈放されると同時に、CIAの援助を受け、首相の座に座る。