中古車販売大手ビッグモーターの相次ぐ不祥事発覚が止まらない。ここにきて、店舗前の街路樹消滅や自動車保険の契約捏造疑惑まで浮上。
九州の販売店の営業部門に勤務する40代に男性社員は、街路樹が枯れる経緯について、西日本新聞の取材に対し、次のように語る1。
まず経営陣が月に一度、「環境整備点検」と称し店を訪問。150点満点で採点され、人事やボーナスを左右する。チェックする項目は、敷地の周囲10メートル以内にごみや落ち葉、雑草がないかなど。
男性社員は、
「点数が悪いと店長は交代、主任はヒラに降格。雑草を抜く作業が嫌で除草剤を使い始め、落ち葉がなくなるように街路樹にもまくようになった。伐採のためのチェーンソーを備えた店もあった。罪悪感はなかった」
2
と語る。
ビッグモーター店舗前で街路樹や植栽がなくなったり、街路樹が不自然に枯れている例は、これまでに札幌市や神奈川県平塚市、大阪市、福岡県春日市などの店舗で確認されている3。
街路樹への除草剤の散布が確認できた場合、器物損壊罪に問われる可能性がある。また国や自治体によっては土壌から除草剤成分が見つかった場合、警察に被害届を提出することを検討しているという4。
ビッグモーターをめぐっては、保険代理店としての立場を悪用し、虚偽の自動車保険契約を結んでいた可能性があることが30日、判明。
個人が所有していない車両を対象とした保険契約が昨年、福井県の店舗で複数確認され、これが捏造にあたると判断された5。
今後、最悪の場合、一定期間の業務停止や保険代理店の登録取り消しといった厳しい措置がなされる場合がある。
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「ノルマ」という名の日本のブラック慣習
ビッグモーターの不正の温床として、厳しい”ノルマ”があったことは間違いない。たとえば、同社では事故車両の修理費用に1台あたり14万円前後のノルマを課していた。