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今年のジェンダーギャップ指数が発表され、日本は146カ国中118位で、前年の125位から7つ順位を上げた。日本は総合スコアは0.663で、前年の0.647から上昇したものの、しかしG7諸国の中では依然として最下位に位置する1。
今回、日本の順位が上昇した主な要因としては、政治分野での改善が大きく寄与した。実際、政治分野のスコアが前年の0.057(138位)から0.118(113位)に上昇。女性閣僚の増加が主な理由という2。
1位は15年連続でアイスランド。世界全体の総合スコアは0.685で、前年の0.684からわずかに改善。一方、現在の進捗速度では、完全な男女平等の達成には134年かかると試算3。
日本は経済分野で依然として課題が多く、特に管理職における女性割合の低さや男女間の賃金格差が指摘。 また教育分野での順位低下は、大学院における女性割合の低さが要因という。
しかし、インターネット上では案の定ともいうべきか女性を蔑視する層からの“負け惜しみ”の声が漏れた。
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