OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像
体操女子日本代表の宮田笙子選手(19歳)が、未成年でありながら飲酒と喫煙を行ったことが発覚し、パリ五輪への出場を辞退することとなった。
この行為は日本体操協会の行動規範に違反しており、また宮田選手自身も事実と問題を認めた。
にも関わらず、一部の有識者や著名人は、宮田選手の行為は問題であるものの、五輪出場を辞退させるほどの処分は厳しすぎると主張。
宮田が所属する順天堂大学も公式声明で、出場辞退の重さに対する懸念を表明した1。
宮田への擁護論が出る背景は、日本人の「ヘルスリテラシーの低さ」を象徴する。
ヘルスリテラシーとは、健康や医療に関する情報を適切に入手、理解、評価し、活用する能力のこと。日本のヘルスリテラシーは、国際比較において低い順位にあることが複数の調査で示されている。
そしてヘルスリテラシーの低さは、飲酒や喫煙といった健康リスク行動にも影響を与える。飲酒や喫煙のリスクを正確に理解できないため、これらの行動を避ける意思決定が難しくなる。
そして適切な予防行動を取ることができず、結果として健康被害が増加する。
そもそも飲酒と喫煙を「個人の自由」として片づけること自体、間違っている。飲酒におけるアルコール依存は、しばし「大切にしていた家族、仕事、趣味などよりも飲酒をはるかに優先させる状態」と定義される。
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日本人の”ヘルスリテラシーの低さ”が飲酒や喫煙を促進させる
また、たばこには、自然放射性物質であるポロニウム-210が含まれており、非常に高い放射能を持ち、たばこを吸うことで、ポロニウム-210が肺に取り込まれ、内部被曝を引き起こすことが知られていることに留意する必要がある。