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夏の甲子園、第106回全国高校野球選手権大会が、7日から23日まで兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で開催された。大会には全国から49校が出場し、北海道と東京はそれぞれ北と南、東と西の2校が代表として参加した。
例年同様に酷暑が続く中での開催となり、選手や観客の健康を守るためにさまざまな対策が講じられた。
特に、試合中の熱中症対策として「クーリングタイム」が導入され、5回終了時に10分間の休憩が設けられる。この間、選手たちは水分補給や体温の冷却を行った。
開幕からの3日間は、気温が上がりやすい昼間の試合を避け、午前と夕方に試合を行う「2部制」が初めて導入された。
これにより、選手たちは比較的涼しい時間帯に試合を行うことができ、選手からも「涼しくて投げやすかった」との声が上がっている1。
一方で、甲子園への応援団は「2024年問題」に直面している。バスの運転手の休憩時間確保のために直行できず、乗り継ぎが必要になることや移動費の高騰が問題となっている。
これにより、学校関係者は応援の機会を維持するために費用捻出に苦労したという2。
なお、日本の学生スポーツでは学業とスポーツの両立(文武両道)が求められることが多い。しかしアメリカの高校野球では文武両道どころか、練習時間が日本よりも短いことが一般的だ。
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