Mohamed HassanによるPixabayからの画像
要約
フジテレビは1月27日、中居正広氏と女性のトラブルに関する2度目の記者会見を実施し、社内調査の詳細を公表。2023年6月にトラブルを把握したが、中居氏への正式な調査は行われず、港浩一社長は「女性のケアに悪影響を及ぼす懸念」を理由に挙げた。この対応は被害者保護を優先する一方、加害者とされる中居氏への調査を怠った点で批判を受けている。
記事のポイント
・フジテレビは1月27日、中居正広氏と女性のトラブルに関する記者会見を開き、調査を行わなかった理由として「女性のケアへの懸念」と説明した。
・被害者保護を優先する一方で、中居氏への調査を怠り、事実確認が不十分だった点が課題。
・被害者保護と事実調査のバランスをどう取るべきかが、今後の対応の課題として浮き彫りに。
フジテレビは1月27日、元タレントの中居正広と女性とのトラブルに関する2度目の記者会見を行い、社内調査の経緯や対応の詳細を明らかに。会見では、中居への調査を行わなかった理由や、社員の関与に関する判断など、これまで不明確だった点について説明がなされた。
会見によると、フジテレビが中居氏と女性のトラブルを把握したのは2023年6月とのこと。しかし、その後の対応において、中居氏への正式な調査は行われなかった。港浩一社長は、この判断について「もし正式な調査に着手することで新たに多くの人間が知ることになると女性のケアに悪影響があるのではないかと危惧した」と説明。
ただこの対応は、被害者保護を優先する姿勢を示す一方、加害者とされる人物への調査を怠ったという点で、適切なバランスを欠いていたと言える。さらに、23年7月に中居から社員に連絡があり、中居が女性とは異なる認識を持っていることが判明したにもかかわらず、調査を躊躇したことも明らかになった。
この一連の対応には、いくつかの問題点が浮かび上がる。まず、被害者保護と事実関係の調査のバランスをどのように取るべきかという点だ。被害者のケアを最優先にすることは重要ではあるものの、同時に事実関係を明確にし、適切な対応を取ることも不可欠だ。
フジテレビと中居正広をめぐる女性トラブルの経緯
2023年
6月: 女性との間にトラブルが発生。フジテレビが女性の変化に気づくも、トラブルの詳細を公表せず。
中居からの報告はあったものの、聞き取り調査は行われなかった。
2024年
12月19日: 女性セブンがトラブルについて報道。
12月25日: 週刊文春がフジテレビ幹部が関与しているとの報道を行う。
12月27日: 週刊文春の報道に対し、フジテレビが否定。
2025年
1月8日: フジテレビが「だれかtoなかい」の放送休止を発表。
1月9日: 公式サイトで謝罪し、「トラブルは事実」と認める。
1月15日: 米投資ファンドが第三者委員会の設置を要求。文春オンラインが、複数のフジテレビ局員が同様の被害にあったと報道。
1月17日: フジテレビの港社長が会見を開く。
1月18日以降: 企業のCM撤退が相次ぐ。
1月22日: 中居のMC番組がすべて消滅。
1月23日: 中居が芸能界引退を発表。フジテレビが臨時の取締役会を開催し、第三者委員会の設置と27日に記者会見を開くことを決定。
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