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要約
フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)は、テレビ局のイメージが強いものの、利益の半分以上を不動産事業で得ている。不動産投資に注力し、2012年にサンケイビル、2015年にグランビスタホテル&リゾートを子会社化。不動産事業は過去最高益を記録し、ホテル事業も成長中。一方でテレビ広告収入は減少していますが、不動産事業の高収益がその影響を緩和。
重要なポイント
・フジHDは不動産事業から利益の半分以上を得ており、サンケイビルやグランビスタホテル&リゾートの買収で収益を拡大。不動産事業はテレビ広告収入の減少を補う。
・サンケイビルは過去最高益を記録し、ホテル事業も成長を続け、2024年には神戸須磨シーワールド併設ホテルの運営を開始。
・不動産含み益は688億円で、割安株として投資家の注目を集める可能性。
フジ・メディア・ホールディングス(フジHD)は、一般的にテレビ局のイメージが強いものの、実際には利益の半分以上を不動産事業から得ている。
フジHDの2024年3月期連結決算
全体の売上高: 約5,664億円
営業利益: 約335億円
事業別の内訳
メディア・コンテンツ事業
売上高: 全体の74.5%(約4,336億円)
営業利益: 約157億円(全体の43.4%)
都市開発・観光事業(不動産関連)
売上高: 約1,283億円(全体の約22.1%)
営業利益: 195億円(全体の54.0%)
この数字から明らかなように、売上高ではメディア・コンテンツ事業が大半を占めているものの、営業利益では都市開発・観光事業が上回っている1。
フジHDは近年、不動産投資に力を入れている。2012年にサンケイビルを子会社化し、2015年にはグランビスタホテル&リゾートを買収。2024年6月には神戸須磨シーワールドと併設ホテルの運営開始した。これらの投資により、不動産事業の収益が拡大している状態だ。背景にはテレビ広告収入の減少が。
フジテレビの営業利益は2019年度の72億円から2023年度は54億円に減少。一方、不動産事業は好調を維持し、サンケイビルは過去最高益を記録し、グランビスタホテル&リゾートもコロナ前の売上高を上回る2。結果として、不動産事業の高い収益性により、近年のテレビ広告収入の減少による影響を緩和しているようだ。
一方、ホテル事業については、昨年10月にはホテルの単価が過去最高を記録し、今後も成長が期待される。
現在、フジHDの不動産含み益は688億円あり、修正PBRは0.40倍と低く、投資家から割安株として注目されている可能性が3。
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- テレビ局のイメージ強いフジHD 実は利益の半分以上は「不動産」. (2025). Retrieved 28 January 2025, from https://mainichi.jp/articles/20250127/k00/00m/020/180000c
- . (2025). Retrieved 28 January 2025, from https://www.fujimediahd.co.jp/pdf/cE6euMFqnEPjE0oI.pdf
- 不動産含み益を反映した「修正PBR」が低い“割安”上場企業ランキング!2位にフジ・メディア・HD、1位は?. (2025). Retrieved 28 January 2025, from https://diamond.jp/articles/-/357822