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要約
中居正広と女性とのトラブルにフジテレビ社員が関与したとの報道を受け、多くの企業がCM差し替えを決定。背景には企業イメージの低下や不買運動への懸念がある。日産や花王など50社以上が差し替えを検討し、43社が実施済み。
記事のポイント
・中居正広と女性のトラブルにフジテレビ社員が関与したとの報道を受け、日産や花王など50社以上がCM差し替えを検討、43社がすでに実施。
・ジャニーズ事務所の性加害問題を機に、メディア業界の構造的な課題が注目されたが、中居騒動でも対応の遅れが。
・フジテレビ社員の関与や女性アナウンサーの「接待要員」問題が指摘される中、ジャニーズ問題の教訓が十分に活かされていない。
中居正広と女性とのトラブルにフジテレビ社員が関与したとの報道を受け、多くの企業がCMの差し替えを決定。この動きは、企業イメージの低下や不買運動への懸念が背景にある。
具体的には、日産、花王、セブン&アイ、ホンダなど50社以上が、「サザエさん」や「めざまし8」といった人気番組でのCM差し替えを検討。また、少なくとも43社がすでにフジテレビでの広告差し替えを実施し、その多くがACジャパンの公共広告に置き換えられた1。
振り返れば、旧ジャニーズ事務所の性加害問題をきっかけに、日本の芸能界とメディア業界における構造的な課題が注目された。ジャニーズ問題では、長年にわたりテレビ局を含むメディアが初期段階での報道を控える傾向があった。
しかし、BBCの調査報道を契機に、日本のメディアもようやく問題に取り組み始めた経緯が。他方、今回の中居騒動でも、テレビ局が対応に動き出すまでに時間を要した。
さらに、中居騒動ではフジテレビの幹部社員の関与や、女性アナウンサーが「接待要員」として動員されていた可能性が指摘されるなど、芸能界における権力構造の問題が再び浮き彫に。
ジャニーズ問題後、各テレビ局は社内調査を行い、報道姿勢の改善を約束。しかし、中居騒動への対応を見る限り、その教訓が十分に活かされているとは言えない。
主な企業と差し替えの詳細
自動車メーカー
トヨタ自動車: フジテレビで放映しているCMを当面差し止め
日産自動車: CMを差し替え
ホンダ: フジテレビで放送するCMをACジャパンに差し替え
スズキ: フジテレビで放映しているCMをACジャパンに差し替え
ダイハツ: フジテレビで放送するCMをACジャパンに差し替え
三菱自動車: 今週からCMを差し替え
マツダ: 当面の間、CMを差し替え
保険会社
日本生命保険: CMを差し替え
アフラック生命保険: CMを差し替え
第一生命保険: スポンサー番組のCMを当面の間差し替え
明治安田生命保険: スポンサー番組のCMを当面の間差し替え
東京海上日動あんしん生命: 20日からCMを差し替え
イーデザイン損保: 20日からCMを差し替え
日用品・化粧品メーカー
花王: 18日放送分からCMを差し替え
資生堂: 20日午後からCMを差し替え
ライオン: 20日朝からCMを差し替え
ユニ・チャーム: CMをACジャパンに差し替え
食品・飲料メーカー
サントリーホールディングス: CMを差し替え
キリンホールディングス: CMを差し替え
サッポロビール: CMを差し替え
アサヒグループホールディングス: 20日午後6時からCMを差し替え
日本マクドナルド: 20日以降、順次CMを差し替え
小売・サービス業
セブン&アイ・ホールディングス: 20日午後からCMを差し替え
ローソン: 20日に差し替えを決定
イオン: 21日からCMを差し替え
楽天グループ: 20日に差し替えを決定
Uber Eats: 20日からCMを差し替え