Heidi Baun ToppによるPixabayからの画像
トランプ米大統領が、デンマーク領グリーンランドの領有を巡り軍事オプションを検討している1との報道が波紋を広げている。この地の戦略的要衝としての価値と豊富な資源に注目するホワイトハウスは、購入交渉や外交的圧力を強めており、北極圏を舞台とした覇権争いの新たな火種となりつつある。
対して欧州諸国ではNATOの同盟について亀裂を懸念する声が強まり、あるいは日本にとっても資源供給や安全保障面での間接的な影響が及ぶ可能性もある。
要約
トランプ米大統領が、戦略的価値と資源を理由にデンマーク領グリーンランドの領有を視野に軍事オプションを含む圧力を検討しているとの報道が波紋を広げている。北極航路の重要性の高まりやレアアースを巡る対中・対ロ戦略が理由とされるが、現地住民は反対している。
記事のポイント
- トランプ政権が北極航路の戦略的重要性とレアアース資源を理由に、グリーンランド領有を巡る軍事オプションを含む圧力を検討していると報道されている。
- これにより、NATO内部の結束や欧州の安全保障に亀裂が生じる懸念が高まり、日本にも資源・安保面で間接的影響が及ぶ可能性がある。
- ただしNATO第5条の発動や、住民の強い反対、米国内法の制約から、実際の軍事侵攻の可能性は低く、外交的レトリックにとどまるとの見方も強い。
Summary
Reports that U.S. President Trump is considering pressure, including military options, with a view to acquiring Denmark’s Greenland for its strategic value and resources are causing ripples. The reasons cited are the growing importance of the Arctic shipping route and strategies toward China and Russia over rare earths, but local residents oppose the move.

詳細
トランプ政権はグリーンランド北西部にあるチューレ空軍基地を足掛かりに、西半球での支配力強化を掲げ、側近の一部が「帝国的拡張」を肯定的に語る中、ホワイトハウス報道官も軍事活用を「選択肢の一つ」2と明言した。

