Gerd AltmannによるPixabayからの画像
2024年は世界的に「選挙の年」と呼ばれている。世界各国において、重要な選挙が予定されているからだ。
すでに、1月に台湾で台湾総統選が、3月にロシアで大統領選が行われ、あるいは2月にインドネシアで大統領選が、4月には韓国で4年に1度の総選挙が行われた。
今後も、11月にはアメリカ大統領選が、6月にはメキシコで大統領選が予定されている。
また4月から5月にかけては、グローバルサウスの代表格であるインドで総選挙が実施され、ウクライナ戦争でウクライナを支えるEU(欧州連合)では、6月、加盟国から選出された議員らで作るヨーロッパ議会の選挙が行われる。
「選挙の年」の今年は、他方で、世界各地で”民主主義の度合い”が問われることに。とくに注目されるキーワードは、「生成AI」と「権威主義」だ。
たとえば、ChatGPTを展開する生成AIサービスの先駆者OpenAIは2月15日、簡略な文章から精巧な動画を生成できるAI「Sora」を発表。
このサービスは文章や音声、動画などを簡単に加工・生成できるAIであるが、しかしこのことにより、偽情報のねつ造や拡散も容易になってきた。
また偽情報の反乱は、公正な選挙の実施への挑戦であり、権威主義と結びつく。それとともに、今後も民主主義への動向が注目される。
Amazon→
民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道
民主主義の死に方:二極化する政治が招く独裁への道
生成AI
生成AIの悪用は、イコール”公正な選挙の実施の妨げ”を意味し、年々、警戒感が高まっている。