kp yamu JayanathによるPixabayからの画像
10月27日に行われた衆議院選挙では、自民党と公明党の与党が合計215議席にとどまり、過半数(233議席)を下回った。これは15年ぶりの大敗で、「自民1強」体制の崩壊を象徴している1。
一方、立憲民主党は148議席(50議席増)、国民民主党も28議席(4倍増)と大幅に議席を増やす。しかし公明党は石井啓一代表が落選するなど、厳しい結果となった2。
石破茂首相は28日の記者会見で続投の意向を示し、「国政は一時たりとも停滞は許されない」と述べ、職務を全うする決意を表明3。
また、野党の政策については「足らざるところ、改めるべきところは積極的に取り入れていきたい」と述べ、政策協議に前向きな姿勢を示したが4、現時点で連立政権の拡大は検討していないと明言5。
しかしながら、早期の経済対策策定を目指し、「党派を超えて優れた政策を取り入れていく」と述べた6。
今後の首相指名選挙では、日本維新の会や国民民主党の協力が必要となる可能性もあり、選挙結果を受けて円相場が一時1%下落するなど7、政治の不透明感が市場に影響を及ぼしている。
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伊東正義 総理のイスを蹴飛ばした男 自民党政治の「終わり」の始まり
大平正芳の盟友として大平亡き後の首相臨時代理や、鈴木内閣での外務大臣を務め、竹下首相辞任後には「次期総理候補」として取り沙汰された政治家・伊東正義。彼の生き様を通して、自民党政治が変わりゆく様を描き出す。 ■著者からのメッセージ 宮澤(喜一...