Jan AlexanderによるPixabayからの画像
2月8日、第94回アカデミー賞(映画芸術科学アカデミー主催)のノミネート作が発表された。
とくに今回は、濱口竜介監督の「ドライブ・マイ・カー」が日本映画として史上初の作品賞にノミネートされたことをはじめ、多様性・多国籍・バラエティに富んだ候補作品が並んだ。
投票では、史上最多の会員が投票したことが明らかに。投票権を持つアカデミー会員は世界に9487人。年々、外国人会員の割合も増えていっていることから、今年82カ国から投票用紙が送付されてきたという。
最多11部門12ノミネートを獲得したのは、Netflix作品「パワー・オブ・ザ・ドッグ」。監督を務めるのは女性として初めての監督賞2度のノミネートとなった、ジェーン・カンピオン。
1994年の「ピアノ・レッスン」以来、28年ぶりのノミネートとなった。しかし、これまでNetflixが作品賞を受賞したことはなく、初の受賞を狙う。
同作品には、アリ・ウェグナーも撮影賞にノミネートされており、史上初の同部門の女性受賞の可能性もある。
「ウエスト・サイド・ストーリー」も7部門も健闘。スティーブン・スピルバーグは1998年ぶり3回目の監督賞ノミネートを果たした。
演技部門には、キルスティン・ダンストとジェシー・プレモンス、ペネロペ・クルスとバビエル・バルデムがノミネートされ、1年に2組の実際のカプルが4部門全てをカバー。ケネス・ブラナーは、史上初の通算7部門のノミネートとなった。
司会者には、レジーナ・ホール、エイミー・シューマー、ワンダ・サイクスの3名が名を連ねた。司会者が正式に起用されるのは4年ぶりのこと。
授賞式は、日本時間3月28日だ。
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作品賞
近年稀にみるバラエティに富んだラインナップ。作品賞にノミネートされる本数は、前年まで「5~10」本でおおむね8本前後で推移していたが、今年から10本に固定された。
ノミネートされたのは、俳優・監督・舞台演出家として活躍するケネス・ブラナーの自伝的作品「ベルファスト」。
2014年製作のフランス映画「エール!」のリメイクであり、家族の中でただ1人の健聴者である少女を描く「コーダ あいのうた」。
大本命のネットフリックス作品「パワー・オブ・ザ・ドッグ」。