2024年は日本のエンターテインメント業界の”真価”が問われる年となるか。
10日に発表された米アカデミー賞で、宮崎駿監督の「君たちはどう生きるか」が長編アニメーション賞、山崎貴監督の「ゴジラ-1.0」が視覚効果賞を受賞。
国際長編映画賞には英国の「関心領域」が選ばれ、日本出品の「PERFECT DAYS」(ヴィム・ヴェンダース監督、役所広司主演)は受賞を逃すも、日本映画の存在感を残した。
また、昨今の株高にも、日本のエンターテインメント業界は寄与している。
東証プライムに上場するゲームや映画、キャラクタービジネスなどの売上高が大きい47社の時価総額は約52兆円と、23年末比から4%増え、全体に占める比率は5.5%と小売り(5.4%)や機械(4.9%)などを上回る。
世界的に競争力のある知的財産(IP)を持つことが評価される結果に1。
一方、課題も多い。とくに国際市場への適応の遅れは目立つ。人手不足による現場への圧力とともに、多様性と革新性の欠如も。
漫画カルチャーは世界を席巻するも、漫画家への「文化勲章」いまだにゼロと政府内の低評価も目立つ2。
日本のエンタメに求められるものは何か。
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「不適切にもほどがある!」の不適切
2024年は既存メディアのあり方が問われる年になる。TBSの金曜ドラマ「不適切にもほどがある!」はその口コミの評判とともに、その玄人筋からの評判と”とてつもなく”悪い。