なぜ北朝鮮はミサイルを発射しまくるのか? 追いつめられた北朝鮮 もはや”ミサイル発射”でしか対抗できない

アジア
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Gerd AltmannによるPixabayからの画像

 今年に入り、北朝鮮がかつてないペースでミサイルを発射している。10月4日には、およそ5年ぶりに日本の上空を通過させる形で中距離弾道ミサイルと推定される1発を発射。

 そのおよそ1か月後の11月3日にも、今度はICBM(大陸間弾道ミサイル)級の可能性があるミサイルを発射した。北朝鮮が弾道ミサイルを発射したのは2022年に入り30回以上。

 北朝鮮情勢に詳しい南山大学の平岩俊司教授は、北朝鮮の思惑についてNHKの取材に対し、

「アメリカ軍と韓国軍が4か月連続で演習や訓練を続けるなか、相手側より強硬な措置に出ることで、米韓に譲歩しない対決姿勢を示すのが最大のねらい」

1

と指摘。さらに、

「アメリカのバイデン政権に対して、米韓合同軍事演習の中止や経済制裁の緩和などが望めないなか、2021年1月にキム総書記が打ち出した「国防5か年計画」に従って、ミサイルなどの発射を繰り返しているという

との見方を示す。

 現在、北朝鮮は朝鮮労働党の創立から80年の節目にあたる2026年までの「国防5か年計画」を打ち出し、これに基づき、新型兵器の開発を進め、ことしに入ってさまざまな種類のミサイルを発射している状態だという。

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北朝鮮 ミサイル開発の歴史

 北朝鮮のミサイル開発の歴史は、1960年~70年代の近距離ロケット砲から、80~90年代には短・中距離の弾道ミサイルへと進み、現在ではさらに射程の長いミサイルの研究・開発を進めているという2

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