【有料記事】世界各地で相次ぐ山火事 地球温暖化で 山火事のメカニズム ”フェイクニュース” キヤノン系シンクタンクも加担 

アジア
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Camilo GarciaによるPixabayからの画像

 世界各地で山火事による森林火災が増加している。

 アメリカの「世界資源研究所」(WRI、本部ワシントン)によれば、年間800万ヘクタール以上の森林が山火事で失われ、その面積は東京都の約40倍に匹敵する。

 さらに、この数字は20年前と比べて2倍以上に増加しており、原因は地球温暖化の影響が大きいとされている。

 WRIは環境問題に取り組み、各国政府や企業と協力して研究を行う。米メリーランド大学の研究チームのデータによれば、山火事によって失われる森林の平均面積は、2022年までの3年間で831万ヘクタールに達した。

 WRIは山火事の増加に対して地球温暖化が大きな要因であると指摘する。山火事の直接的原因は落雷や不注意ですが、高温で乾燥した気候が自然鎮火を難しくし、地球温暖化が火災の拡大を促進する。

 国連環境計画によれば、山火事や大規模火災のリスクは2030年までに14%、2050年までに30%増加する見込み。

 とくにシベリア、カナダ、北欧などの「北方林」が山火事の影響を受けやすく、これらの地域では過去20年間の山火事の大半を占めている1。これらの地域には燃えやすい針葉樹のトウヒなどが多く見られるからだ。

 しかし、最近ではそれ以外の地域、たとえばオーストラリアでは2019~2020年、米国カリフォルニア州では2022年に大規模な火災が発生した。

 一方、日本では山火事の発生件数自体は増加していない。湿潤な気候が影響しているとみられる。

 しかし、大規模な森林火災の発生は増加しており、住民への避難勧告などが発令された大規模な森林火災は、2010年代は4件だったがものの、2020年代はすでに4件発生。

 岡山大の吉川賢名誉教授(森林科学)は、

「温暖化が深刻になれば、日本も海外と同じように火災が増えるかもしれない」 

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と指摘した。

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山火事のメカニズム

 
 山火事発生のメカニズムはシンプルだ。林野庁のデータによると、山火事発生の自然発火の原因は、主に高い気温と乾燥、落雷であった。

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