太陽の表面で大規模な爆発現象である「太陽フレア」が発生したのを受け、5月中旬、北海道でも空が赤く染まるなと、世界各地でオーロラが観測された。
国立研究開発法人「情報通信研究機構」(東京)によると、大規模な爆発である太陽フレアが起こり、それよりに放出される電気を帯びたガス(プラズマ)が地球の大気に含まれる酸素や窒素などと衝突し、発光することでオーロラになるという 。
北海道北部の名寄市では11日夜7時ごろから空が紫色に染まり始め、SNS上にはオーロラを目撃したという投稿が相次ぐ。
ほか 、石川県輪島市の輪島港の近くでもオーロラが観測。イギリス、ドイツ、アメリカなどでも観測された 。
オーロラは、地球の周辺を飛び交う高エネルギーの粒子が地球の磁力によって引き寄せられ、大気とぶつかったときに光を放つ現象で、通常は北極や南極など緯度の高い地域でしか見ることができない。
しかし、「太陽フレア」によって「磁気嵐」が発生すると、オーロラの活動領域が広がり、緯度が低い地域でも観測できた。
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太陽フレアとは
太陽には周期的な活動が存在する。そしてその活動が活発になると、太陽の表面で巨大な爆発現象が生じる。この現象を「太陽フレア」と呼ぶ。