Gerd AltmannによるPixabayからの画像
エイドリアン・ブロディが第97回アカデミー賞で主演男優賞を受賞し、5分40秒のスピーチを行い、史上最長記録を更新した。受賞作『ブルータリスト』ではホロコーストを生き延びたユダヤ人建築家を演じ、2度目のオスカーを獲得。スピーチでは戦争や差別の問題に触れ、包括的な世界への願いを表明。長時間のスピーチは感動を呼ぶ一方、授賞式の進行に影響を与え、時間管理の課題を浮上させた。彼はティモシー・シャラメを抑え、最年少受賞記録も維持した。
- エイドリアン・ブロディが『ブルータリスト』で主演男優賞を受賞し、史上最長の5分40秒スピーチを行った。
- スピーチは持ち時間を大幅に超え、1943年の記録を更新し、時間制限のあり方に議論を呼んだ。
- 戦争や差別の問題に言及しつつ、長時間スピーチが授賞式運営の課題として浮上した。
第97回アカデミー賞で、エイドリアン・ブロディが主演男優賞を受賞し、史上最長となる5分40秒のスピーチを行った。受賞作『ブルータリスト』では、ホロコーストを生き延びたユダヤ人建築家を演じ、2度目のオスカーを獲得1。このスピーチは、その長さだけでなく、内容や形式でも注目を集めた。
ブロディは45秒の持ち時間を大幅に超え、終了を告げる音楽が流れても「音楽を消してください!」と訴え、スピーチを続行2。1943年にグリア・ガーソンが記録した5分30秒を80年ぶりに更新した3。この行動は、アカデミー賞の時間制限のあり方に一石を投じるものとなった。
スピーチでは、戦争や組織的抑圧、反ユダヤ主義や人種差別の影響について語り、より健全で包括的な世界への希望を表明4。感動を呼ぶ一方で、長時間のスピーチが授賞式全体の進行に影響を与える課題も浮上した。アカデミー賞運営側は、今後の時間管理の在り方を再考する必要があるだろう。
ただ、今回エイドリアンは、ライバルとみなされていた『名もなき者/A COMPLETE UNKNOWN』の若きティモシー・シャラメを抑えて2度目のオスカー主演男優賞を手にした。結果、『戦場のピアニスト』(2002)で打ち立てた同賞の史上最年少(29歳と343日)受賞記録も守った。
映画「ブルータリスト」について
ストーリー: 第二次世界大戦下のホロコーストを生き延びたハンガリー系ユダヤ人建築家ラースロー・トートの半生を描く。彼は家族と引き離され、アメリカに渡り、新たな生活を始めようとするが、多くの困難に直面。
キャスト: 主演はエイドリアン・ブロディで、共演にはフェリシティ・ジョーンズやガイ・ピアースがいる。
建築様式: タイトルの「ブルータリスト」は、1950年代から出現した建築様式で、無骨なデザインとコンクリートなどの資材を特徴とする。
受賞歴: 第81回ヴェネツィア国際映画祭で銀獅子賞を獲得し、第82回ゴールデングローブ賞で3部門を受賞している。
上映情報: 日本では2025年2月21日より公開され、上映時間は215分。インターミッション(休憩時間)あり
エイドリアン・ブロディについて
- プロフィール:
- 生年月日: 1973年4月14日
- 出身地: アメリカ合衆国ニューヨーク州
- 両親: 父はポーランド系ユダヤ人の画家で元歴史教授、母はハンガリー系アメリカ人のフォトジャーナリスト。
- キャリア:
- デビュー: 1986年
- 主な作品: 『戦場のピアニスト』、『ヴィレッジ』、『キング・コング』、『プレデターズ』、『グランド・ブダペスト・ホテル』、『アステロイド・シティ』など。
- 受賞歴: 『戦場のピアニスト』でアカデミー主演男優賞を受賞(史上最年少29歳)
Amazon(PR)→
- 終了の音楽も無視し…主演男優賞受賞のエイドリアン・ブロディ、アカデミー賞史上最長スピーチ. (2025). Retrieved 5 March 2025, from https://www.cinematoday.jp/news/N0147743
- 終了の音楽も無視し…主演男優賞受賞のエイドリアン・ブロディ、アカデミー賞史上最長スピーチ. (2025). Retrieved 5 March 2025, from https://www.cinematoday.jp/news/N0147743
- 主演男優賞獲得のエイドリアン・ブロディ、スピーチでアカデミー史上最長記録を更新 – セレブ&ゴシップ – ニュース |クランクイン!. (2025). Retrieved 5 March 2025, from https://www.crank-in.net/news/162505/1
- 終了の音楽も無視し…主演男優賞受賞のエイドリアン・ブロディ、アカデミー賞史上最長スピーチ. (2025). Retrieved 5 March 2025, from https://www.cinematoday.jp/news/N0147743