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要約
ウクライナ軍は1日、ロシア本土の空軍基地を大規模にドローン攻撃し、戦略爆撃機など約40機に被害を与えたと発表。損害額は約70億ドルにのぼる。作戦名は「パウチーナ」で、ゼレンスキー大統領が1年半準備した作戦を主導した。米国への事前通報はなく、独立性を示す動きとされる。ロシアはこれに反発し、米国の関与有無を確認するなど、米ロ間の緊張が高まっている。
記事のポイント
- ウクライナ軍は1日、シベリアを含むロシア空軍基地に大規模なドローン攻撃を行い、戦略爆撃機約40機に損害を与えた。
- 作戦名「パウチーナ」は1年半かけて準備され、ゼレンスキー大統領が指揮し、ウクライナの自主的な軍事行動として実施された。
- 攻撃に対しロシアは米国の関与を疑い米国防総省に照会するなど、米ロ間の緊張も高まっている。
Summary
On June 1, the Ukrainian military announced a large-scale drone attack on an air base on the Russian mainland, damaging about 40 strategic bombers and other aircraft. The damage amounted to approximately $7 billion. The name of the operation was “Pouchina,” and President Zelensky led the operation, which had been prepared for a year and a half. There was no prior notification to the U.S., and the move is considered a demonstration of independence. Russia has responded by confirming whether or not the U.S. is involved, and tensions between the U.S. and Russia have increased.
ウクライナ軍は1日、ロシア国内の複数の空軍基地に対して大規模なドローン攻撃を実施し、戦略爆撃機など約40機に深刻な損害を与えたと発表した。
ウクライナ側によれば、今回の攻撃によりロシア側に約70億ドル(約1兆円)相当の損害が生じたという。標的となった基地には、モスクワから3000キロ以上離れたシベリアのイルクーツク近郊の空軍施設も含まれていたとのこと。
作戦名は「パウチーナ(クモの巣)」とされ1、ゼレンスキー大統領が指揮を執り、マリュクSBU局長が総括した。大統領はX(旧Twitter)上で、計画から実行まで1年半にわたる準備を経た作戦であると述べ、「ウクライナが独自に成し遂げた成果だ」と強調した。
この発言は、圧倒的な戦力差を前にしながらも、ウクライナが綿密な戦略と準備により対抗している姿勢を浮き彫りにしている。また、作戦の成功には、情報機関や特殊部隊の高い技術力と組織力が背景にあると見られる。
さらに、ウクライナ政府関係者が「作戦計画を米国に事前通報していない」と述べた点は、国家としての独立した意思決定と主導性を印象づける発言として注目される。
一方、ロシア側はこれを受け、ウクライナによる作戦内容を米国が事前に把握していたかどうかについて、米国防総省に確認を求める動きを見せており、米ロ間の緊張も一段と高まっている。

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