要約
2025年5月、オランダで販売されたハリボーのハッピーコーラ味グミから大麻成分が検出され、複数の消費者が体調不良を訴えた。原因は調査中で、同社は特定ロットに限定された問題と主張。グローバル企業としてサプライチェーン全体の安全管理が課題となっている。
記事のポイント
- オランダで販売されたハリボーのグミから大麻成分が検出され、子ども含む消費者が体調不良を訴えた。
- 原因は不明で、製造事故か意図的混入か調査中。対象は特定ロットに限定されている。
- 世界的ブランドとして、サプライチェーン全体の安全管理と信頼回復が課題となっている。
Summary
In May 2025, marijuana ingredients were detected in Haribo Happy Cola-flavored gummies sold in the Netherlands, causing several consumers to report feeling ill. The cause is under investigation, and the company claims the problem was limited to a specific lot. As a global company, safety management throughout the supply chain is an issue.
オランダの食品安全当局は2025年5月、人気グミ「ハリボー」のハッピーコーラ味(1kgパック)から大麻成分が検出されたと発表した。この製品を食べた子どもを含む複数の消費者がめまいや体調不良を訴え、製造元のハリボー社は該当ロットの回収と摂取中止を呼びかけている1。
混入の原因は現在も調査中であり、製造工程での事故か、意図的な混入(いわゆる食品テロ)かは特定されていない。一般的に食品への異物混入は、原材料の汚染や流通段階での管理不備、または第三者による故意の混入など、複数のリスク要因が絡む可能性がある。ハリボー社は、問題がオランダ市場向けの特定ロットに限定されたものであり、製造過程での混入はないとの見解を示している。
とはいえ、グローバルブランドにおける製造・流通・販売のいずれかの段階において、管理体制の脆弱性があった可能性もあり、今後はサプライチェーン全体の安全管理が問われることになるだろう。
1920年にドイツのボンで創業されたハリボーは、世界初のグミを開発した企業として知られ、現在は100か国以上で製品を展開している2。「子どもも大人も幸せにする」を掲げる同社にとって、今回の事案はブランドの信頼性を問われる重要な局面といえる。
「ハリボー」のグミ
- ハリボーグミは、ドイツの製菓会社ハリボー(HARIBO)が製造・販売しているグミキャンディ。
- 1922年に発売。
- クマの形をした「ゴールドベア」などが代表的な商品として知られている。
- フルーツ味を中心に、さまざまなフレーバーや形状の商品が展開。
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