【本日のニュース 2025年6月11日(水)】オーストリア高校銃撃事件で10人死亡 元生徒が校内で発砲、自殺か

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AnnetteによるPixabayからの画像

要約

6月10日、オーストリア南部グラーツ市の高校で元生徒による銃乱射事件が発生し、10人が死亡、十数人が負傷した。容疑者は過去にいじめ被害を受けていたとされ、合法所持の拳銃と散弾銃を使用。事件は銃規制の緩さや学校での精神的支援の不足、いじめ対応の遅れといった社会問題を浮き彫りにする。

記事のポイント

  • オーストリア・グラーツの高校で元生徒による銃乱射事件が発生し、10人が死亡、十数人が負傷。
  • 事件の背景にはいじめ被害、精神的支援の不足、銃規制の緩さなど複合的な社会問題も。
  • 基本的に、銃乱射事件などの犯罪の動機には失業や家庭問題、孤立感などが影響、模倣事件のリスクも指摘。

Summary

On June 10, 10 people were killed and more than a dozen injured in a shooting by a former student at a high school in Graz, southern Austria. The suspect was allegedly the victim of bullying in the past and used a legally owned handgun and shotgun. The incident highlights social problems such as lax gun control, lack of psychological support in schools, and delayed response to bullying.

 10日、オーストリア南部グラーツ市の高校で元生徒による銃乱射事件が発生し、10人が死亡、十数人が負傷した1。政府は三日間の服喪期間を設け、国全体が深い悲しみに包まれている。

 容疑者はこの学校の元生徒で、いじめ被害を受けていたとの報道がある。当日は30〜40発の銃声が校内に響き、生徒や教職員は極度の恐怖の中で避難した。使用されたのは合法に所持された拳銃と散弾銃であった2

 今回の事件は、銃規制の緩さや、学校における精神的支援の不足、いじめや孤立への対応の遅れといった社会的課題を浮き彫りにしている。

 なお米国の調査によれば、銃乱射事件の加害者の93%が過去5年以内に失業や家庭問題などの深刻なストレスを経験していたとされ、事件の背景には個人の心理的負担と社会構造の歪みがあると考えられる。

 また、社会的孤立や承認欲求の未充足、いじめや家庭内暴力といった経験が、加害動機として頻繁に確認されている。特に、経済格差が大きく、地域社会の結びつきが希薄な地域では、こうした事件が発生しやすい傾向が指摘されている。

 模倣事件の連鎖やメディア報道の影響も見逃せない。過去の事件が大きく報じられることで、同様の行動が他者に波及する「伝染効果」が生じることがある3。加害者の中には、自己顕示欲や社会に対するメッセージを動機とする者もいる。

事件の概要

  • 事件は6月10日、オーストリア南部グラーツ市の高校(BORG Dreierschützengasse)で発生。
  • 21歳の元生徒がショットガンと拳銃を使い、校内で発砲。10人(生徒9人・教師1人)が死亡し、少なくとも11人が負傷。
  • 容疑者は校内トイレで自殺。動機は不明だが、いじめ被害を訴えていた可能性が報道されている。政府は三日間の服喪期間を設定。

  1. オーストリアの高校で銃撃、10人死亡 容疑者は元生徒. (2025). Retrieved 12 June 2025, from https://www.bbc.com/japanese/articles/cvg5ywwp2q4o 
  2. オーストリアの高校銃撃、死者10人に 国内に衝撃広がる. (2025). Retrieved 12 June 2025, from https://www.cnn.co.jp/world/35234085.html 
  3. Does Media Coverage Inspire Copy Cat Mass Shootings?. (2025). Retrieved 12 June 2025, from https://www.center4research.org/copy-cats-kill/ 
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