もし自分が新型コロナに感染したら? 家族が感染したら? まずはかかりつけ医に相談を 自宅療養時の注意点 医療機関への連絡時の注意点

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 新型コロナウイルスの感染者が連日、過去最多を更新し続けている。複数の政府関係者によると、7月28日の東京都内の新規感染者は、4万人を上回る見通しであることがわかった1

 1日の感染者数が、4万人を超えるのは、国内の自治体では初めて。一方、WHO(世界保健機関)は27日、直近の1週間の感染者数が、国別で日本が世界最多になったと発表2

 このような第7波の真っただ中、もし自分の体調に異変を感じたらどう行動すればよいのだろうか。

 たとえば東京都内の場合、「まずはかかりつけ医に相談を」とする。

 ただ、かかりつけ医がいない場合、電話相談窓口である「発熱相談センター」で相談を受け付けるほか、都のWebサイトなどで、受信できる医療機関を案内している。

 もし感染が判明しても医師や保健所が「入院は不要」と判断した場合、自宅療養となる。療養期間は症状が現れた日から10日間で、無症状者は検査した日から7日間。

 同居家族らに感染を広げる可能性がある人には、都は看護師が常駐する「宿泊療養施設」への入所を推奨している。

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かかりつけ医

 かかりつけ医とは、健康に関することをなんでも相談できるうえ、最新の医療情報を熟知し、必要なときには専門医や専門医療機関を紹介してくれる、身近で頼りになる地域医療、保健、福祉を担う、総合的な能力を有する医師のこと3

 かかりつけ医は、日本では「家庭医」ともいい、1980年代に一度、導入が検討されたものの、医師会の反発にあい、頓挫した経緯がある4

 かかりつけ医の制度がうまく日本で機能していれば、これまでのコロナ渦において医療機関を受診できないという状態が続いたり、陽性患者が自宅療養中に亡くなる事態は防げた可能性がある。

 またかかりつけ医がいないため、多くの患者が保健所からの指示を待つしかない状態に置かれ、あるいは逆に保健所の機能がパンクしてしまうといった事態は防げた。

 かかりつけ医をみつけるタイミングとしては、健診・検診・健康診断、予防接種時、家族の受診などがある5

 そのほか、厚生労働省の「医療情報ネット」6で探すこともできる。

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自宅療養時の注意点


 万が一、家族や自分が感染してしまったら、どのようなことに注意するべきなのだろうか。

 一人暮らしの場合は、すべて自分で行うことになるが、家族と同居している場合、他の家族が看病をする。

 その際は、家庭内感染を最大限防ぐためにも、看病をする人は感染に気を付けた服装をする必要がある。

 新型コロナは接触感染や飛沫感染、エアロゾル感染により、他者に感染すると考えられており、それぞれに対応した準備を行う7

 接触感染を防ぐためには、手袋をはめる。これは、ビニール製のもので、使い捨てできるタイプがよい。

 飛沫・エアロゾル感染を防ぐためには、マスクやゴーグルを着用し、ビニールのカッパのようなもので全身を覆うように着用する。ゴーグルは、眼鏡で代用もできる。

 看病後、それらの処理にも気を付ける必要がある。

 自宅療養時に必要なものは、食料品や二次感染の防止のための、マスクやゴーグル、ビニール袋。そして体温計や症状の重症度を見分けるパルスオキシメーターなど。

 そのほか、普段使用している風邪薬、1日に1人最低は2リットルの飲料水、ティッシペーパー、トイレッとペーパー。

 自宅療養をする場合には、「経過記録表」をつけたほうがよい。そこには、「いつ、どのような症状が出たのか」や、そのほか注意するべき点を共有するために記入する。

医療機関への連絡時の注意点


 家族が感染し、自宅療養しているときには、患者が急に重症化し、救急車を呼ぶときもあるかもしれない。

 119番で救急車を呼ぶときには、

 落ち着いて、はっきりと、簡潔に状況を伝える。

岡田晴恵、2021年

ことが必要となってくる。


 通報後は、以下のものを準備する必要がある。

・保険証、お金・・・当日に医療費を支払う。

・かかりつけ病院の診察券・・・救急病院が必要に応じて問い合わせをするときに役立つ。

・いつも飲んでいる薬やおくすり手帳・・・普段、どのような健康状態なのか、併用してはいけない薬はないか、などを救急病院が把握できる。

 患者に異変が起きて119番で救急車を呼ぶときには、通報だけでなく、救急車が到着したときに詳細な状況を伝えることができるよう、役割分担が必要になってくる。

 だれが患者になっても役割を果たせるよう、日頃から、共有しておきたい。

 最初の役割は、発見者だ。この人はいわばリーダーであり、倒れている人を見つけたり、異変に気付いたりした人が担当する。

 次に、連絡係。この人が実際に119番通報を行い、必要であれば主治医へも連絡する。外出先であれば、施設の管理者への状況説明も行う。

 あまり知られていないのが、記録係の存在。発見者からの指示を受けたら、「経過記録表」に観察を開始した時刻や、5分ごとの症状を記録する。

  1. FNNプライムオンライン「【独自】新型コロナ 東京都の感染者 初めて4万人超の見通し この1週間で1万人増か」Yahoo!ニュース、2022年7月28日、https://news.yahoo.co.jp/articles/a70d4feecb9bb05b86a8dcdd93bb7e3ff692d6f4 
  2. 朝日新聞デジタル「新型コロナ1週間の感染者数、日本が97万人で世界最多 WHO発表」2022年7月28日、https://www.asahi.com/articles/ASQ7X443YQ7XUHBI00Y.html
  3. 日本医師会ホームページ、https://www.med.or.jp/people/kakari/
  4. ビデオニュース・ドットコム「コロナ禍の今こそ「家庭医」の制度化を」2021年2月24日、https://www.videonews.com/interviews/20210224_nakajima
  5. 厚生労働省「「かかりつけ医」の見つけ方・探し方」https://kakarikata.mhlw.go.jp/kakaritsuke/mitsukeru.html
  6. 厚生労働省「医療機能情報提供制度(医療情報ネット)について」https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/iryou/teikyouseido/index.html
  7. 岡田晴恵「新型コロナ自宅療養完全マニュアル」2021年、実業之日本社