この夏の欧州の熱波到来で考えるヨーロッパのエアコン事情 「普及率5%未満」 ヨーロッパでエアコンが普及しない理由とビジネスチャンス

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TumisuによるPixabayからの画像

 この夏、ヨーロッパの広い範囲が1週間にわたり熱波に襲われ、死者や森林火災が相次いだ。

 イギリスでは7月、30℃を上回ることが珍しいイングランド地方でも40℃を超えた。英気象庁は、熱波警報最高レベルの史上初めて最大レベルにまで引き上げる。

 これは事実上の「国家非常事態宣言」(英BBC)であるという。

 ポルトガルでは7月14日に最高気温が47℃に達したほか、スペインでも45℃を記録。この2つの国では暑さが原因で、高齢者を中心に1000人以上が死亡1

 熱波の影響は、欧州南部では森林火災にも波及。 AFP通信によると、フランス南西部のジロンド県では約1万1000ヘクタールが焼失した。

 それでも、欧州におけるエアコン普及率は極めて低い。ヨーロッパのすべての世帯でエアコンを使用しているには5%未満であるという2

 しかし、国際エネルギー機関(IEA)によると、欧州でもエアコン普及率が今後20年間で2倍に達すると予想されている。

 欧州は、もともと夏は涼しく、さらに「エアコンは体に良くない」と考える風潮がいまだ根強いという3

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ヨーロッパのエアコン事情

 ヨーロッパは長らくエアコン不要の地とされた。実際、欧州の家庭では、ほとんどエアコンは設置されていない。

 ロンドンでは家庭どころか、地下鉄など公共交通機関でも冷房がない場所が存在。近年では市民が脱水症状になるのを防ぐため、交通局が水の持参を呼び掛けている。4

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