Memed_NurrohmadによるPixabayからの画像
宗教団体「エホバの証人」に関する問題が、ここ最近、注目を集めるようになった。2月27日、エホバの証人の元信者などを支援する弁護団が厚生労働省を訪れ、
「子どもに輸血を拒否させるよう、教団が指導している」
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として、このような行為が児童虐待にあたる可能性があると訴えた。一方、エホバの証人側は、
「事実に反する」
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とする。
エホバの証人とは、キリスト教系の新興宗教。団体の正式名称は、「ものみの塔聖書冊子協会」。1870年代に、アメリカの宗教作家チャールズ・テイズ・ラッセルによって設立。
旧統一教会(世界平和統一家庭連合)、末日聖徒イエス・キリスト教会(モルモン教)とともに、俗に、
世界三大キリスト教系異端宗教
ともいわれる。キリスト教では、これら3つの新興宗教をキリスト教として認めていない。
とくに「エホバの証人」の信者である患者への輸血拒否に関する問題は、その訴訟が最高裁まで争われたため、医療従事者だけでなく、法学を学んだことがある人なら一度は耳にしたことがある判例だ。
エホバの証人とは
エホバの証人とは、キリストの再臨と「千年王国」の出現を信じる新興宗教。千年王国とは、キリスト教の終末論の一形態で、「ヨハネ黙示録」20章の文字どおりの解釈に基づくもの。