【有料記事】宝塚歌劇団 なぜタブーが生まれたか? 親会社・阪急を「電車のおじさん」 ”女の軍隊”

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Travois CaoによるPixabayからの画像

 宝塚歌劇団をめぐる問題が長引く。9月30日、25歳宙組団員が転落死。そのことをきっかけとし、内部告発が相次ぐようになった。

 劇団員については、今年2月、週刊文春が、「ヘアアイロン事件」を報道。これは転落死した団員が、上級生からヘアアイロンで火傷を負わされたといういじめ問題についての報道。しかしながら、宝塚はこれを「事実無根」だとし、8カ月間、放置し続ける。

 しかも、週刊文春によれば、2018年6月にも同じように「いじめ」の被害にあった予科生が寮のバルコニーから身を投げたという。

 2021年に東京五輪閉会式の国家斉唱の場には、凛とした袴姿のタカラジェンヌたちが国立競技場の舞台に登場。他方で、その舞台裏では、”非現近代的な”ハラスメント行為が行われていたのだ。

 そもそも、2014年の「オリコンニュース」には、元雪組男役トップスターの杜けあきさん次のような言葉がある。

「《宝塚時代を振り返った杜は、「全員に下積みがあるし、お掃除の一から始める。立つ姿勢やお辞儀の角度も全て決められているので、女の軍隊に等しいです」と笑い、「朝5時に起きて行う毎日の掃除がきつかった」と当時を懐かしんでいた》

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 断っておくが、「女の軍隊」という言葉は”マジ”だ。

 2017年のデイリースポーツの記事には、

「入学前のオリエンテーションの一環として、自衛隊での1日訓練もその一つ。例年、学校に近い伊丹駐屯地で行われ、歩行などを徹底的に教わる」

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との記述があった。

 歌劇団をめぐっては、鹿砦社が数々の暴露本を出版。あるいは、古くは、1958年に大劇場で行われた公演中、着用していた衣装ドレスの駆動部分に巻き込まれて、出演者の身体が寸断され即死する事故が起きているも、その”ブランドイメージ”が損なわれることはなかった。

 その宝塚歌劇団に何が起きているのか。

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宝塚歌劇団とは


 宝塚歌劇団は、阪急東宝グループの創始者である小林一三氏(いちぞう)によって、1913年に兵庫県宝塚市の温泉のアトラクションとして宝塚唱歌隊が創設されたことから始まり。翌1914年には「ドンブラコ」などの第1回公演が上演。そして、来年で歌劇団は110周年を迎えることになる。

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