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アメリカにおいても、そして日本においても「野球人気の衰え」が指摘されているなか、しかしアメリカで野球人口が再び、上昇傾向であることがわかった。
スポーツ&フィットネス協会(SFIA)によると、2018年のアメリカのアマチュア野球人口は1590万人で、この数字は2014年から21%も増加している1。
データのなかには、家の庭でバットを振る6歳の子どもから、米国大学野球選手権の先発メンバーまで含まれる2。とくに最も増加したのは、1年間のプレー回数が1~12回までの、「草野球」であるという。
この数字は、2014年から53%も増えた。
一方、より高頻度で野球をしている層は5%増と緩やかな伸びにとどまっているものの、たとえばタックル有りのアメリカンフットボールの競技人口は過去5年で3.4%減り、あるいはアイスホッケとサッカーはそれぞれ、競技人口が3.8%減、4.3%減となっていることを考えれば、野球のデータは健闘している数字だろう。
野球人口の増加に一役買ったのは、メジャーリーグが2015年から始めた「プレーボール」という全米的なプログラムであるという3。これは、子どもたちにバットの振り方やボールの投げ方、捕り方を教えるというものだ。
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