【有料記事】菅首相のわずか1年の退陣で考える、「自民党」という組織とは何なのか? ~5~ 自民党・歴代総裁

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 自民党は、民主、自由党による保守合同による新党結成から4か月後、自民党は総裁代行委員制のもとで地方の党組織の確立を急ぎ、都道府県支部連合会の結成を完了。

 1956年4月5日、第二回臨時党大会を開き、国会議員と地方議員を加えた総裁選挙で、初代総裁に鳩山一郎を選出する。

 池田内閣時、当初、3年間は年率9%の成長を想定していたが、現実には10%以上という予想を上回る成長をとげ、国民所得は10年で倍増する想定であったものが、4年で目標を達成する。

 93年8月6日の衆参両院の本会議で細川が首相に指名され、自民党は1956年の保守合同から維持し続けてきた政権を失い、野党に転落。 11カ月後の94年6月末、自民党、社会党、新党さきがけの村山連立政権が成立して自民党は政権の中枢に戻るが、自民党は衆院議長のポストを失い、社会党の土井たか子氏が議長席に座った。

 95年橋本内閣は「六つの改革」を主導、とくに「財政構造改革」は1997年11月末に、2003年には赤字国債の発行をゼロにするなどを内容とする財政構造改革法が成立させた。

 「行政改革」は、12月3日に行政改革会議が中央官庁を1府12省庁に再編する最終報告を決定し、1998年に中央省庁改革基本法案が成立した。

 小泉純一郎は、「適材適所」に徹した人事のもと、女性閣僚は過去最高の5人、民間からは慶應義塾大学の竹中平蔵教授を経済財政政策担当相に、文化庁の遠山敦子元長官を文科相に抜擢。

 2007年、首班指名では、先の参院選の結果により、参院で与野党の議席数が逆転した「ねじれ国会」になったため、衆院では福田、参院では民主党代表の小沢一郎が首班指名を受ける。

 自公連立政権は衆院では議席数の3分の2以上の圧倒的多数を占める一方、参院では与党が過半数を割り込んでいた。

 2012年9月26日の総裁選挙では、第一回投票で安倍が141票(議員票54、党員票87)、石破が199票(議員票34、党員票165)、町村が34票(議員票27、党員票7)、石原が96票(議員票58、党員票38)、林氏が28票(議員票24、党員票3)を獲得し、上位二人の決選投票(国会議員による投票)となり安倍が108票、石破が89票で、安倍が第25代自民党総裁となる。

 安倍は野田佳彦首相に早期の解散を求め、それに対し、党首討論で野田は解散を明言。 12月16日、投開票となった衆院選では自民党が294議席を獲得、政権与党だった民主党はわずか57議席にとどまり、3年3カ月ぶりに政権奪還を果たした。

 しかしながら、2009年の民主党政権が獲得した308議席には届いておらず、自民党の議席減少にはいまだ歯止めが掛かっていないのが現状だ。

前回までの記事

菅首相のわずか1年の退陣で考える、「自民党」という組織とは何なのか? ~1~ 菅政権とは何だったのか?

菅首相のわずか1年の退陣で考える、「自民党」という組織とは何なのか? ~2~ 新首相・岸田文雄とは? そして岸田内閣の陣容

菅首相のわずか1年の退陣で考える、「自民党」という組織とは何なのか? ~3~ 自民党総裁とは? 自民党総裁選とは? 内閣総理大臣とは?

菅首相のわずか1年の退陣で考える、「自民党」という組織とは何なのか? ~4~ 自民党の歴史

 

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  1. 1956年~72年(初代~第5代)
    1. 初代・鳩山一郎(1956年4月5日~12月14日)
    2. 第2代・石橋湛山(1956年12月14日~1957年3月12日)
    3. 第3代・岸信介(1957年3月21日~1960年7月14日)
    4. 第4代・池田勇人(1960年7月14日~1964年12月1日)
    5. 第5代・佐藤栄作(1964年12月1日~1972年7月5日)
  2. 1972年~82年(第6代~第10代)
    1. 第6代・田中角栄(1972年7月5日~1974年12月4日)
    2. 第7代・三木武夫(1974年12月4日~1976年12月23日)
    3. 第8代・福田赳夫(1976年12月23日~1978年12月1日)
    4. 第9代・大平正芳(1978年12月1日~1980年6月12日)
    5. 第10代・鈴木善幸(1980年7月15日~1982年11月25日)
  3. 1982年~1995年(第11代~第15代)
    1. 第11代・中曽根康弘(1982年11月25日~1987年10月31日)
    2. 第12代・竹下登(1987年10月31日~1989年6月2日)
    3. 第13代・宇野宗佑(1989年6月2日~8月8日)
    4. 第14代・海部俊樹(1989年8月8日~1991年10月30日)
    5. 第15代・宮沢喜一(1991年10月31日~1993年7月30日)
  4. 1993年7月30日~2006年(第16代~第20代)
    1. 第16代・河野洋平(1993年7月30日~1995年9月30日)
    2. 第17代・橋本龍太郎(1995年10月1日~1998年7月24日)
    3. 第18代・小渕恵三(1998年7月24日~2000年4月5日)
    4. 第19代・森喜朗(2000年4月5日~2001年4月24日)
    5. 第20代・小泉純一郎(2001年4月24日~2006年9月30日)
  5. 2006年~(第21代~)
    1. 第一期安倍晋三(2006年10月1日~2007年9月23日)
    2. 第22代・福田康夫(2007年9月23日~2008年9月22日)
    3. 第23代・麻生太郎(2008年9月22日~2009年9月30日)
    4. 第24代・谷垣禎一(2009年10月1日~2012年9月30日)
    5. 第25代・安倍晋三(2012年9月26日~2020年9月14日)
    6. 関連

1956年~72年(初代~第5代)

初代・鳩山一郎(1956年4月5日~12月14日)

 民主、自由党による保守合同による新党結成から4か月後、自民党は総裁代行委員制のもとで地方の党組織の確立を急ぎ、都道府県支部連合会の結成を完了。1956年4月5日、第二回臨時党大会を開き、国会議員と地方議員を加えた総裁選挙で、初代総裁に鳩山一郎を選出する。

 同年7月の参院選では、「友愛精神」の政治理念と、日ソ国交回復、独立体制の整備、経済的自立の達成などの政策目標を掲げ、社会党に圧勝した。

 とくに独立体制の整備については、「憲法調査会法」「国防会議構成法」「新教育委員会法」「日本道路公団法」「科学技術庁設置法」「首都圏整備法」「新市町村建設促進法」などの立法化を行った。

第2代・石橋湛山(1956年12月14日~1957年3月12日)

 激しい総裁選挙後に選出されたため、政権人事は難航する。だが、総裁としては、

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