OpenClipart-VectorsによるPixabayからの画像
北朝鮮が25日、少なくとも弾道ミサイル2発と発射し、それ以外にもミサイルと見られるものを発射した。岸防衛大臣が明らかにした。
発射されたとみられる2発は、日本のEEZ(排他的経済水域)の外に落下し、船舶などの被害の情報はないという。
弾道ミサイルは、25日午前5時59分ごろ発射、最高高度550キロ程度の距離を飛翔。つづいて、6時42分ごろにも弾道ミサイル1発が発射され、最高高度50キロ程度で750キロ程度を変則軌道で飛翔したことが分かっている。
この2発の弾道ミサイル以外にも北朝鮮がミサイルを発射した可能性があり、分析を急いでいる。
一方、今年は行われなかったが、米国もアメリカ本土から太平洋を横断し、マーシャル諸島へミサイルを発射していた。その距離、実に6000キロ。
さらに、ミサイルだけでなく、過去には現地で12年間、毎日のように広島型原爆の1.7個分の核実験を行っていた。
関連記事→
北朝鮮でも拡大する新型コロナウイルス ワクチン未接種が大半 保管システムも未整備
知られざる、アメリカのミサイル実験
太平洋に進出してきた大国に翻弄され続けてきた太平洋の島々。その象徴とも言える国が、人口5万のマーシャル諸島だ。
世界最大級の広さのクワジェリン環礁の南端に、米軍の基地がある。米軍はこの海域をミサイルの発射実験や標的の場所として使い、基地には米軍関係者ら1250人が暮らす。
2017年5月、アメリカ軍が大陸弾道ミサイル(ICBM)の追撃実験を初めて成功させたとき、ミサイルの標的となった模擬弾が打ち上げられたのが、マーシャル諸島の米軍基地だ。
2019年10月2日にも米国本土のカリフォルニアの基地から、マーシャル諸島へ向けて大陸間弾道ミサイルが発射。AP通信によれば、ミサイルは太平洋を6000キロも横断して、マーシャル諸島のクワジェリン環礁に着水したと伝えている。