バイデンは日本に来ている場合か? 荒れ狂うアメリカから一時退避 もはや”政治内戦” ~3~ リアル”エヴァンゲリオン”なアメリカ 止まらない分断

北アメリカ
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jplenioによるPixabayからの画像

 現在のアメリカ政治を支配しているのは、キリスト教福音派だ。福音派はプロテスタントが発展する過程でカルヴァン派から派生した宗派のひとつであり、アメリカ国内においてはプロテスタントの中でも「非主流派」という位置づけになる。

 しかし、その数はアメリカの全人口の30%~35%、約1億人にのぼり、単一の宗派としてはカトリックを抜いて、アメリカ最大の宗教勢力となっている。

 就任直後は50%台を維持していたバイデン大統領の支持率は、現在は40%台前半から30%台にまで急落している。 この不人気状態で、11月の中間選挙に突入し、現在は上下両院において優位に立つ民主党が過半数を失えば、バイデン大統領は早くも2年目にして”レームダック化”する。

 その責任をバイデンひとりに負わせることは不可能だが、しかし議会のうち上院では与野党の勢力が拮抗しているため、結果、与党である民主党からひとりでも反対を出すと法案を成立させることが難しい綱渡りの状態がつづき、民主党内の急進左派と中道寄りの一部の議員の対立が激化しており、”決められない政治”に拍車をかける。

前回までの記事→

バイデンは日本に来ている場合か? 荒れ狂うアメリカから一時退避 もはや”政治内戦” ~1~ 不発に終わったクアッドとIPEF プーチンフレーション?

バイデンは日本に来ている場合か? 荒れ狂うアメリカから一時退避 もはや”政治内戦” ~2~ 相次ぐ銃乱射事件 中絶をめぐる最高裁の草案がリーク 永い眠りから覚めたネオコンが復活

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「リアル・エヴァンゲリオン」なアメリカ


 米国では、キリスト教の一派である「福音派」と呼ばれる勢力が勢いをまし、いまやアメリカ政治を支配するまでになっている。とくに福音派は、「トランプ現象」と作り上げた。

 アメリカ大陸への入植の歴史では、まず16世紀にカトリックが大陸に伝来、スペイン帝国がフロリダに最初のカトリック教区を設立した。

 一方、16世紀に起きた宗教改革により、英国国教会が誕生したが、教会を改革しようとするピューリタンが英国から宣教活動を目的に、メイフラワー号でマサチューセッツに1620年に到着。

 その後、英国では1641年から1649年にかけてピューリタン革命が起き、宗教的内戦を経て、王政が復活する。

 しかしこれを不満とするピューリタンたちは、続々と新大陸であるアメリカに渡る。そして国教会よりも、より”ピュア”なキリスト教にとって理想の国である「神の国」をアメリカ大陸において、共和制体制下で設立させたのだ。

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