【本日のニュース 2025年4月22日(火)】ローマ教皇死去、コンクラーベへ 日本人枢機卿も参加

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Steen JepsenによるPixabayからの画像

記事の要約

ローマ教皇フランシスコの死去により、カトリック教会は教皇不在の「使徒座空位」期間に入り、新教皇は80歳未満の枢機卿による選挙「コンクラーベ」で選出される。日本からは菊地功・前田万葉両大司教が参加予定。

記事のポイント 

  • フランシスコ教皇の死去に伴い、カトリック教会は新教皇選出までの「使徒座空位」に入った。
  • 新教皇は「コンクラーベ」で135人の枢機卿により選出、日本からも2人が参加予定。
  • 今回は国際化・包摂性の継承が焦点で、非欧州出身や進歩的な候補に注目が集まっている。

 ローマ教皇フランシスコの死去を受け、カトリック教会は「使徒座空位」と呼ばれる移行期に入った。

 「使徒座空位」(しとざくうい)とは、ローマ・カトリック教会で教皇が死亡または辞任した際に、その地位が一時的に空席となる期間を指す教会法上の用語である。この期間は、新たな教皇が選出されるまで続き、教会は最高指導者不在という特別な状態に置かれる。

 新教皇は「コンクラーベ」と呼ばれる選挙会議で選出される。投票権を持つのは80歳未満の枢機卿に限られ、現在、世界には252人の枢機卿が存在し、そのうち135人が投票資格を有している。

 今回のコンクラーベには、日本から菊地功・東京大司教(66歳)と前田万葉・大阪高松大司教(76歳)の両枢機卿が参加予定である。特に今回は、フランシスコ教皇が推進してきた「国際化」や「包摂性」の理念を引き継ぐかどうかが注目されており、非欧州出身の候補や進歩的な路線の継承が焦点となっている。

 菊地功大司教は1958年11月1日、岩手県宮古市生まれ。南山中学校・高等学校男子部、南山大学文学部神学科を経て、同大学院で神学修士号を取得。1986年にカトリック司祭に叙階された。

 前田万葉大司教は1949年3月3日、長崎県南松浦郡(現・新上五島町)生まれ。聖スルピス大神学院卒業後、1975年に司祭に叙階され、久賀島の教会などで司牧に従事した。

枢機卿とは?

  • 枢機卿(すうききょう、ラテン語: Cardinalis)は、カトリック教会における教皇の最高顧問であり、重要な案件について教皇を直接に補佐する役割を担っている。
  • 枢機卿は「枢機卿団」を構成し、教会全体にかかわる日常的な職務についても教皇を助ける。
  • 教皇選挙(コンクラーベ)の選挙権を持つのは、80歳未満の枢機卿のみ。
  • 枢機卿の任命は教皇によって行われ、原則として司教の中から選ばれるが、任期は設けられていない。
  • 枢機卿には三つの位階(司教枢機卿、司祭枢機卿、助祭枢機卿)があり、それぞれ役割や称号が異なる。
  • 枢機卿の正式な称号は「聖なるローマ教会の枢機卿」であり、「カルド(蝶番)」に由来し、教会にとって重要な存在であることを意味している。
  • 枢機卿は深紅色の帽子と法衣を着用し、バチカンの行政や外交、各国の大司教区の指導者としても活動する。
  • 日本語では「すうききょう」と読み、かつては「すうきけい」とも呼ばれていたが、1960年以降は「すうききょう」に統一されている。

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