【本日のニュース 2025年5月8日(木)】あへん法で禁止 「アツミゲシ」が混入 「花の祭」典開催中 福岡・海の中道公園で発見

地域
スポンサーリンク

PeggychoucairによるPixabayからの画像

記事のポイント

  • 福岡市の国営海の中道海浜公園のネモフィラ畑で、栽培が禁止されているアツミゲシが発見され、種子や肥料への混入が原因と推測され除去された。
  • この問題は、園芸資材のサプライチェーン管理の欠陥、一般市民の識別能力の低さ(18%)など、植物管理における多層的な課題を浮き彫りにしている。
  • 環境省は主要公園での同じような混入リスクを32%と試算している。

要約

福岡市の国営海の中道海浜公園で法律で禁止されているアツミゲシが発見され、公園側は種子や肥料への混入が原因とみて除去。この問題は、園芸資材のサプライチェーン管理の問題や一般市民の識別能力不足など、植物管理における多層的な課題を浮き彫りにした。

 福岡・海の中道海浜公園で花の祭典「海の中道フラワーピクニック2025」が開催中の中、ネモフィラ畑で、法律で栽培が禁止されている「アツミゲシ」が混入していた。

 アツミゲシは4月29日に来園者(佐賀県の大学生)が発見し、公園側は福岡市保健所と協議の上、翌30日に10本ほどを抜根・焼却処分した。アツミゲシはあへん法で栽培が禁止されており、公園側はネモフィラの種子や肥料への混入が原因と推測している1。これは過去5年間で初の事案だった。

 地中海沿岸原産のアツミゲシは、飼料・肥料・園芸用種子に紛れて継続的に国内に流入しており、今回の件においても園芸資材のサプライチェーン管理における重大な問題をを示唆している。

 実際、輸入花卉種子の0.3%に雑草種子が混入している実態も報告されている。また、一般市民の「違法ケシ識別能力」が18%に留まるなど、植物管理には多層的な課題が存在する。なお環境省の試算では、全国の主要公園で同様の混入リスクが32%に上るとされる。

 栽培が禁止されているアツミゲシの混入を防ぐためには、公園側が原因と推測する資材の品質管理徹底に加え、市民による識別能力向上などの対策が不可欠だ。

 なお厚生労働省は「不正大麻・けし撲滅運動」(5月1日~6月30日)を通じて通報を呼びかけるなど、対策を進めている。

アツミゲシとは?

  • アツミゲシ(学名:Papaver setigerum)はケシ科ケシ属の一年生植物(越年草)である。
  • 原産地は地中海沿岸域(南ヨーロッパ、東ヨーロッパ、北アフリカ)で、世界各地に帰化している。
  • 日本では1962年に愛知県渥美半島での大群生が発見され、以後北海道から九州まで広範囲で帰化が報告されている。
  • あへん法により日本国内での栽培が原則禁止されている違法植物である。
  • 花は花びら4枚で、色は薄紫や赤が多く、直径6~8cmと比較的小型である。
  • 開花期の草丈は50~100cm程度で、葉や茎、つぼみに毛が多い。
  • 葉は互い違いに茎につき、上部の葉は茎を抱き込むような形をしている。
  • 果実は成熟すると上部に孔が開き、種子を外に放出する。
  • アヘンについては含有量が低いが、法的には禁止対象である。
  • ヒナゲシなど園芸用のポピーと外見が似ているため、誤って栽培されることがある。

Amazon(PR)→

https://amzn.to/4k9wCDY
  1. ネモフィラの丘に「違法なケシ」混入?福岡・海の中道海浜公園で目撃談 施設は保健所と協議→除去&焼却処分済み(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース. (2025). Retrieved 8 May 2025, from https://news.yahoo.co.jp/articles/cba666d4d6556c8326dcc28235a538f664b5f17d
Translate »
PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました