Free-PhotosによるPixabayからの画像
米ジョンズホプキンス大学の集計によると、6月28日時点で、世界の新型コロナウイルス感染者は、1億8118.8万人となった。
世界最大の感染者はアメリカで、累計3362.5万人。インドが3027.9万人と続く。この2カ国で、世界全体の35.3%を占める。さらにブラジルの1842.1万人と続く。一旦感染者は落ち着きを取り戻したもの国が多かったものの、変異種が拡大して、再びロックダウンを実施する国が多くなっている。
ここで、そもそもロックダウンとはどういったものなのか。そして、欧州におけるロックダウンの事情をみていく。
前回までの記事
新型コロナウイルス対策における緊急事態宣言とまん延防止等重点措置との違い。そして、日本でロックダウンができない理由 ~1~ 緊急事態宣言とは?
新型コロナウイルス対策における緊急事態宣言とまん延防止等重点措置との違い。そして、日本でロックダウンができない理由 ~2~ まん延防止等重点措置とは?
新型コロナウイルス対策における緊急事態宣言とまん延防止等重点措置との違い。そして、日本でロックダウンができない理由 ~3~ 全国民に対してのお願い。そして緊急事態宣言とまん延防止等重点措置との違い
目次
- ロックダウンとは何か?
- 各国におけるロックダウンの事例 イタリア
- 各国におけるロックダウンの事例 スペイン
- 各国におけるロックダウンの事例 ドイツ
- 各国におけるロックダウンの事例 イギリス
要約
感染者は落ち着きを取り戻したもの国が多かったものの、変異種が拡大して、再びロックダウンを実施する国が多くなっている。
ロックダウンとは、一般的には感染症や暴動などの事態が発生したとき、被害の拡大を防ぐために外出などの行動を制限する措置のことをいう。
この言葉は「都市封鎖」の意味合いを含む単語であるが、コロナ渦においては、緩やかな行動制限も含めた広義の意味で使われることがほとんどだ。
そのため、昨年の最初の感染拡大時には、全土のロックダウンを実施した国でも、全国規模での措置を避けたケースが多かった。
2019年末に中国で最初に新型コロナウイルスが武漢を襲った当初は、中国の措置は極端な例だという認識された。
ロックダウンとは何か?
ロックダウンとは、一般的には感染症や暴動などの事態が発生したとき、被害の拡大を防ぐために外出などの行動を制限する措置のことをいう。コロナ渦においては、感染の度合いに応じ、各国が外出禁止令などの措置を講じてきた。
具体的にいえば、一定期間、対象とする地域で人の移動を制限したり、企業活動を禁じたりする措置が取られてきた。ロックダウンの明確な定義は存在せず、国によってその措置の内容が異なるが、都市を事実上、封鎖することにつながるため、「都市封鎖」と訳される場合が多い。
英語の「lockdown」は「封鎖」を意味する。この言葉は「都市封鎖」の意味合いを含む単語であるが、コロナ渦においては、緩やかな行動制限も含めた広義の意味で使われることがほとんどだ。
ロックダウンは人と人との接触を減らす有効な手段である一方、経済や雇用に甚大な影響を与える副作用をはらむおそれもある。そのため、昨年の最初の感染拡大時には、全土のロックダウンを実施した国でも、全国規模での措置を避けたケースが多かった。